「よく、監督はあんなに働いて、体を壊さないようなあ」ーいや、壊れました? 9月9日 [「沖縄狂想曲」]
「よく、監督はあんなに働いて、体を壊さないようなあ」ーいや、壊れました?
この数年、映画製作を手伝ってくれている友人。こう言われた。「監督が体を壊すのは当然だよ。撮影を見ていると朝から晩まで、夏の猛暑の中で撮影する。走り回ってる。スタッフの飲み物まで買いに行く。終わってからは何倍も酒を飲む。よく体を壊さないなあ。と思ってたよ」
実際、彼の心配する通りになり、体が壊れた。が、僕としては特別によく働いていたーと思ったことはない。昔、先輩に言われた。「低予算の仕事はそれなりにやらなきゃダメだぞ。それなりのギャラしか出てないんだからな」
でも、僕は毎回、全力投球。7人分働いても、もらうのは1人分。それも生活できる最低限のギャラだけ。あとは映画につぎ込んだ。だからこそ、低予算でもそれなりのスケールの映画になった。ただ、友人がいう通りに体が壊れた。ま、「毎回、遺作?と」思っていたからなあ。
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