SSブログ

戦争を描いた漫画ーお勧め作を紹介②「漫画家たちの戦争」 [再掲載]

151987224_5065900406817556_4494353982265181744_o.jpg

戦争を描いた漫画ーお勧め作を紹介②「漫画家たちの戦争」

「漫画たちの戦争」こんなシリーズがあること自体を知らず、これら巨匠作家たちがこのような戦争漫画を描いていることさえ知らなかった。あちこちの雑誌から戦争漫画を集めて来て、テーマごとにまとめたシリーズ。多分、図書館や学校がターゲットの商品なのか? 発行部数が少ないので値段はかなり高いが、それだけの価値があるシリーズ。

9冊あるシリーズの中で特にお勧めの2冊を選んだ。「沖縄戦と原爆投下」は中沢啓治(はだしのゲン)、池田理代子(ベルサイユの薔薇)、川崎のぼる(巨人の星)、水木しげる(ゲゲゲの鬼太郎)らが描いた作品を収録。特に川崎のぼるの「黙祷」は声を上げて泣きそうになる。梅本さちお著「ああ沖縄健児隊」も悲し過ぎる。僕も取材した沖縄戦を描いた物語だ。

「引き揚げの悲劇」ちばてつや(あしたのジョー)、石坂啓、巴里夫、弘兼憲史(課長 島耕作)、おざわゆき、望月三起也(ワイルド7)らが描いた作品を収録。巴里夫の「赤いリュックサック」も涙なしで読めない。これは本当に辛すぎる。満洲から引き揚げてくる家族の物語。おざわゆきは先に紹介した「あとかたの街」の作家。「不毛地帯」と同様、シベリア抑留を描いたもの。絶望的な物語が心に刺さる。そして、「課長島耕作」等はあまり好きでないのだが、弘兼憲史の「海峡」も涙なしでは読めない。ソ連の侵攻で娘を北方領土に残さざるを得なかった父の悲しみ。

何でこんな酷いことが起こったのか?なぜ、罪もない家族が引き裂かれ、苦しまなければならないか? それが戦争であることを痛感する。1冊3500円(金の星社)ハードカバー。単行本サイズ。かなり高価だが、これだけの作品が集められただけでも意味がある。amazonで発売中。全国の学校図書館においてほしい。歴史の授業より、これら漫画が戦争を伝えている。

チラシiD2.jpg

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。