SSブログ

「10万人を超す命を救った沖縄県知事・島田叡」この本。かなり問題ある!テレビは美談を捏造する? [「島守の塔」疑惑]

302063694_7957025724371662_7683111897181130502_n.jpg


「10万人を超す命を救った沖縄県知事・島田叡」この本。かなり問題ある!テレビは美談を捏造する?

この本。「10万人を超す命を救った沖縄県知事・島田叡」(TBS報道局「生きろ」取材班・著)を読むとノンフィクションのはずなのに、映画版と同じく事実ではないことを事実として話を進めている。「島田知事は素晴らしい人であった」とそれがスタート地点になっている。

「県民から神とも慕われる知事」とまで書いている。私は沖縄で数多くの専門家にあったが、そんな話は一度聞いたことはなく、むしろ彼も政府側の人間であり、戦争遂行を進めた1人であると言われた。美化するべきではないと何人からも聞いた。それが真逆のことを伝えている。では、「神とも慕われる」のであれば専門家や後輩知事から称賛されているはずだが、具体的な名前を挙げて「知事は素晴らしかった」と言う記述はない。

そして一番酷いのは、タイトルになっている「10万人を超す命を救った知事」という表現だ。これは既に沖縄戦の専門家にも聞いたが、事実ではない。この本の主張はこうだ。知事は疎開を推進した=>沖縄から本土に10万人疎開させた=>だから10万人を救った!と言うこと。それ仕事でしょう?「救った」ではなく「疎開させた」と言うべきもの。そこにシンドラーを重ね美談にしたい思惑を感じる。

シンドラーはナチスと付き合いながら、裏でユダヤ人を数多く国外に逃がしている。自費を投じて脱出させている。杉原千畝もドイツと同盟国である日本の外交官なのに、個人の判断でビザを出し、多くのユダヤ人を国外に出している。身の危険を顧みずの行動。これらこそが「救う」と言う表現なのだ。政府からの指示で疎開を進めたことを「救う」と言うのはおかしい。

例えば、昭和天皇は降伏を決意した。本土決戦にはならなかった。そのことで日本国民、数百万を救った!と称賛されているだろうか? これと同じ。島田知事は自分の任務である疎開を進めただけ。政府からの指示に従わずに、隠れて疎開をさせたのではない。島に残った人でも助かった人たちは数多くいる。なのに「県民を10万人救った」と賞するのはおかしい。美化していると言う言葉さえ違って、印象操作と言うレベルである。

なぜ、天下のTBSともあろう大テレビ局がこんな事実を歪めた本を発売するのか?ドキュメンタリー映画版では冷静に描いていたにも関わらず、捻じ曲げた美化をしたノンフィクション本を作ったのか? どうも、テレビが大好きな「美談」としてまとめたかったように思える。捏造してでも美談を作り上げるのがテレビが得意とするところ。

もう少し、読み進めてその辺を解明したい。とにかく、劇映画版はこの本をベースに作ったのだろうか? その辺を解明したい。


302003771_7939168026157432_7210029391074917479_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。