「スクリーンX」という上映方式をご存知か? [映画業界物語]
「スクリーンX」という上映方式をご存知か?
映画館。通常は正面にあるスクリーンに映画が映し出されるが、この方式は左右の壁にも映写されて、180度。観客を取り巻く視野全てに映画が映される。昔のシネラマ方式のようなもので、3台のカメラで撮った映像を映写するという感じだ。スクリーンが真ん中、右左と横長に3つ並ぶという感じ。超シネマスコープなのだ。
なので、主人公が走る場面でも、正面に走る主人公。左右は流れる風景。観客は物語の中にいるような感覚に包まれる。特にカーチェスやアクションシーン。スペクタクルシーンでは絶大な効果を上げる。Imaxとか(画面がバカでかい)4DX(椅子が揺れ、水が出る)3D(立体に見える)とか新しいシステムがあるが、イマイチ効果を感じられなかったが、このスクリーンxはかなり凄い。
ただ、映画の全編がそれではなく正面のスクリーンのみの場面もある。また、「この場面は3面でなくてもいいのに〜」という見辛い場面もある。が、アクション映画、パニック映画ではその場所にいるようなリアル感があり面白い。
しかし、撮影する方は大変だろう。通常より広い場面を撮影して、従来の映画館にも対応するいつもの絵作りをしながら、周りの風景も入れ込む映像も撮らねばならない。こちとら、作る立場なので、その苦労を想像してしまう。
とはいえ、プライムがどんどん普及して、映画館と同時公開みたいなことをディズニーは始めている。これは映画館の首を締めることになる。だから、このようなテレビ画面では体験できない上映方式を推し進めることは大切なのだと思える。
「ブラックウイドウ」はこの方式で上映する映画館あり。ぜひ、一度、体験してほしい。
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