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東京オリンピックと沖縄戦は同じ構図=市民を犠牲にして国が利益を得ようとする。 [沖縄戦]

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東京オリンピックと沖縄戦は同じ構図=市民を犠牲にして国が利益を得ようとする。

オリンピック報道を見ていて、思い出したのが沖縄戦での政府の対応。「ドキュメンタリー沖縄戦」で紹介できなかったエピソードがある。沖縄には32軍が送り込まれた。そこで飛行場建設。地元住民が動員された。規定には賃金を払うとあったが、ほとんどの地区で支払いはなかった。タダ働き。そして、飛行場はアメリカ軍に取られ、今も米軍基地として使われている。他にも農家、漁村から食糧を取り立て、女性を動員して兵士の食事を作らせた。14歳から70歳までの住民を総動員。軍に協力させたのだ。

徴兵とは別に防衛隊という組織を作り、住民を徴用。軍の手伝いをさせた。戦場での武器運搬もさせられて、死んだ者も多い。映画でも描いたが、離島では軍の指示で集団自殺までさせられている。「生きて虜囚の辱めを受けず」と教え込み、アメリカ軍に捕まるくらいなら死を選べ!と擦り込んだ。しかし、本当の理由は住民がいると軍の足手纏いになること。食料が不足すること。捕まって軍のことを喋られては困るという、軍の都合だったと聞く。

何よりも、軍は沖縄を守ろう。米軍を撃退しようという思いは最初からなかった。沖縄に米軍を釘付けにし、体力消耗させ、時間を稼ぎ、その間に本土決戦、本土防衛の準備をするというのが目的。つまり、大本営としては32軍が玉砕するのは当然。沖縄の住民がどれだけ犠牲になろうと構わないということだった。なので、軍に住民の避難計画はなく、多くが軍と行動を共にしたために多くの犠牲が出た。米軍の容赦ない攻撃も大きいが、住民が巻き込まれたのは日本軍の方針が大きく影響している。そのために当時の人口の4分の1が犠牲になったのだ。

それを思うと、今のオリンピックがダブる。民間人にボランティアを求める。医者までボランティア。それでいて、取りまとめをするパソナのような会社は莫大な額で請け負っている。まさに沖縄戦と同じ構図。本土(パソナ)の利益のために、沖縄住民(国民)にタダ働きさせる。無謀な作戦でも突き進み。国自体の損得しか考えない。コロナ禍の中で開催。観客や関係者にどれだけ犠牲が出ようと進める。まさに沖縄戦と同じと思える。76年前の日本と、今の日本。同じではないか? 

そんな時代。昨年大ヒットした「ドキュメンタリー沖縄戦」を再公開したいという声が各地から上がり、6月から各地の映画館で上映される。DVDには当分な理想もないとのことなので、ぜひ映画館で見て頂きたい。学校では絶対に教えない歴史。そして今の日本が見えてくるはずだ。



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