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「戦争と人間」で知る財閥の関わり、日中戦争を見ないと太平洋戦争の意味が分からない? [戦争について]

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 「戦争と人間」は昭和初期から日中戦争。ノモンハン事件に至るまでを財閥の視点で描いた作品である。多くの日本映画は太平洋戦争を舞台にしているが、やはり昭和初期から見つめることで全体像が見えてくる。太平洋戦争だけ見ると、日本はABCD包囲網で出口なし、仕方なしに真珠湾攻撃をしたという解釈ができる。が、昭和初期から見つめると、昭和恐慌打破のために中国に進出。満洲国を建国して日本の植民地にしようとしていた。列強入りを目指していたことが分かる。

 今から見れば侵略であり悪と映るが、当時としては植民地政策はアメリカも、フランスも、イギリスも行っていたことであり、それが出来たのは当時すでに日本が世界第4位の軍事大国だったからだ。それを今の価値観で見て、日本は侵略者だ。いや、アジアの開放のために戦ったと、議論するのはあまり意味がないと思える。大切なのは正義か悪か?ではなく、当時に状況を正確に把握することだと考える。

 その辺を知りたくて、映画、ドラマ、漫画、書籍、を通じて昭和を勉強している。太平洋戦争からは映画「トラトラトラ 」「ミッドウェイ」等を昔昔に見ているので、イメージが掴めたが、日中戦争が闇の中だった。それが「戦争と人間」で巨額の製作費で当時を再現。掴むことができた。ただ、この作品。共産主義の山本薩夫が監督。小林よしのりの「戦争論」ほどの歴史の曲解はしていないとは思うが、どうしても中国に優しい。日本人の罪状は突き詰めて描いているが、中国に関して全ては描かれていないだろう。単なる被害者だけではない側面も見つめたい。

あとクリアでないのは、ガダルカナル、サイパン、という日本軍がボロ負けした地域の戦闘。NHKスペシャルのBOXでは見たが、やはりあの局の番組はダラーとして印象に残らない。無難なところだけ伝えるようでもあり、リアルに感じることができない。

 そして財閥の関わり、「戦争と人間」ではそこに切り込んでいるので輪郭は分かったが、具体的な描写はなく、もう少し詳しく知りたい。アメリカで言えばロッキード、グラマン、という軍産複合体的な存在のはず。そこを見つめることで戦争のメカニズムが分かってくるはずだ。


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