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「戦争と人間」物語やテーマだけでなく俳優陣が素晴らしい。 [映画&ドラマ感想]

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 「戦争と人間」物語やテーマだけでなく俳優陣が素晴らしい。その後のテレビドラマでよく知っているが、あまりぱっとしないと思えていた俳優が衝撃的な芝居をしている。先にも書いたが地井武男は本当に凄い。あんなギラギラした野生的な演技ができる人とは思わなかった。そして三国連太郎。僕が意識したのは百恵ちゃんの「赤い疑惑。あの憎らしいお父さん役で全国的にも話題になったが、この時代はまだ細く、今の佐藤浩一のような感じ。だが、息子はまだまだ父の凄さに追いついていない。地井武男とは違う感じの、危なさがあり、出てくるだけで緊張感が広がる。今、こんなタイプの俳優はいない。

 特筆すべきは女優陣。浅丘ルリ子が本当に凄い。イメージはスカーレット・オハラだが、それを体現している。存在感が凄い。「寅さん」のリリーさんが印象的だったが、元々はこちらが浅丘ルリ子なのだろう。日本のビビアン・リーという感じ。そして、吉永小百合。どうしても、この時代はアイドル的な印象が強く、何に出ても似た感じを受けていたが、この作品では鮮烈な印象がある。派手さでは浅丘ルリ子だが、淡い光を放つ貴重な存在。緊迫した物語なので、吉永が出てくるだけでほっとする。

さらに栗原小巻は大金持ちの中国人家庭に生まれながら、抗日運動に身を捧げる女性を演じているが、こちらも存在感、強。それでいうと怪しい中国人女性を岸田今日子が演じているが、まさにまさに!という感じ。それぞれが別の個性で、別の魅力を発信。戦争映画は女性がかすみがちだが、これら女優陣は男性陣を圧倒する存在感を発揮している。

 二谷英明も重要な役で登場するが、第2部には登場せず。とても残念。財閥のボスが滝沢修、芦田伸介。この手の貫禄ある俳優がトップを演じると、映像にでなくても財閥の力がどれほどのものか?感じ取れる。裕次郎もいい役だが、出番は少なく、第1部のみ。主演映画で忙しく、メインキャラにはできなかったのではないか? 

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