「日本人必見の映画 - 沖縄戦の真実」ー映画館で見てくれた方の感想 [沖縄戦ー感想]
日本人必見の映画 - 沖縄戦の真実 by Yさん(女性)
・戦争が人間らしい心を麻痺させた。
・戦争の道具となった教育が引き起こした、集団自決。
▼ 私の知っていた沖縄戦?
はじめ、この映画を教えてもらった時、私は沖縄戦について何も知らない...?と、頭の奥がスッと冷えました。
沖縄戦、何が起きていた?
私が、社会科の授業で教わった歴史、修学旅行で行った沖縄の体験を思い返すと、ポカリとあいた空洞のように何もでてこないのです。
今になって、私の知っている戦争は、沢山書かれた、歴史の中の一行を、なぞっただけだった。
はじめてそう理解した。
淀んだ水が詰まった、薄いポリ袋の上に立っているような感触がよぎった。
頭の奥が、ぞわっとした...。
▼1945年、起きていたこと
私は、sさんとドキュメンタリーを見て、沢山の感じていた違和感を話し合って。
生き延びた人の声、アメリカ軍の記録映像、
それぞれ違う角度の沖縄戦で本当に起きていた 断片を、心の中で合わせていきました。
・沖縄が、日本本土決戦のため、時間稼ぎに使われたこと。
・沖縄島民は、日本軍から本土人と同等に扱われなかったこと。
・沖縄島民は、日本軍vs米軍の完全なトバッチリを受けていたこと。
・当時、日本の誤った軍事教育で、島民にトバッチリを目隠ししたこと。
・また、教育が、沖縄人に米兵を鬼畜と思い込ませ、正常な判断を欠かせ自決させたこと。
・米軍が、けして沖縄人を痛めつけなかったこと(これは、島の地理を島民から聞き出す戦略でもあった)。 etc..
語り手の悲しみ、怒りを追体験し深く考える時間。
この映画は、答えや、見解は一切、語りませんでした。
ただただ、本当に起きたことを、本音だけを伝えた。
それだけに深く、ショッキングに
私の中に刺さりました。
▼ 2021年の今、変わらぬこと
沖縄戦の問題は、70年経った今も形を変えて続いていると
私は感じます。
物理的な戦争は、目に見えない謀略戦になり。
人間として正常な判断を失わせる教育は、
ニュースメディアや日常生活のあらゆる場面で
カメレオンのように溶け込み、今も続いている。
教育が、時に、人を御す道具として使われていることも。
(先日、今の小中学校 学年別のクラス分けは歴史が浅く、18世紀の産業革命で、労働者の行動や習熟度を揃えるために生まれた。というのを知ってびっくりしました)
それぐらい、真実を掴むまで人の心は容易く動き、書き換えられやすい。
自分だってそうだった。
悲しいけれど、肝に銘じておかなければいけない
事実だと思っています。
▼ 映画から私が受け取ったもの
それは、世の中と向き合う太田監督の姿勢でした。
報道や権威をなんの疑問もなく信じていないか?
真実を投げかければ、誰もが自分自身で
「本当はどうしたらよいのか」
答えを出そうとするのではないか?
私たちは、真実
(本当に世界が求めていること、飾らず嘘をつかない情報、幸せに向かう)を
追求する姿勢こそ、いついかなる仕事をしていても貫くべきではないか?
この姿勢を、私は私が持って生まれた仕事で受け継ごう。
そう、心の底からむくむくと感じたのでした。
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