「ドキュメンタリー沖縄戦」4ヶ月のロングラン=太田組式宣伝活動? [映画業界物語]
「沖縄戦」4ヶ月のロングランと太田組式宣伝活動?
7月に東京でスタートした「ドキュメンタリー沖縄戦」全国各地で上映。現在10月もまだ3館で上映が続いている。
7、8、9、10月と4ヶ月ものロングラン。でも、11月の上旬でそれらの上映も終了する。宣伝もそれに伴い11月上旬まで続ける。毎日、朝、昼、晩と3回宣伝ツイート。朝1回。昼1回ではない。何通ものツイートをする。朝は皆、通勤電車。スマホを見ている。なので、7時〜9時の間に10回くらいツイート。同じものばかりだと嫌がられるので、記事、インタビュー、動画、予告編、映画館紹介といろんなものを発信する。
次は昼。お昼休みで皆、ランチしながらスマホを見る。夜は帰りの電車。その他の時間でも余裕があればツイートするが、先の3つの時間帯は多くの人がTwitterを見るので効果的なのだ。ただ、3分の間に10通告知しても逆効果。「この映画の宣伝。また流れてきたよ!」と反感を買う。なので、1通出したら、少し時間を置いて出す。
さらにfacebookとブログ。ブログは「ドキュメンタリー沖縄戦・監督日記」と「朝日のあたる家・監督日記」の2つに記事をアップする。「朝日」はもう7年も続けているブログ。通常、映画の公開が終了し、DVDが発売されるとブログも完結させるのだが「朝日」は人気で、いまだに1日1000件アクセス近い。
「朝日」ブログ https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp
他の作品と違い「朝日」は映画のことだけでなく「原発」「政治」「社会」「安倍政権」「トランプ」「123便墜落事件」等についても書くので人気があるのだろう。固定読者がいてくれるようで、連載を続けている。その「朝日」ブログでも「沖縄戦」を宣伝。「沖縄戦」ブログと同じ記事だが、「朝日」は読んでも「沖縄」を読まない人も多い。
「沖縄」ブログで書いた記事を「朝日」にもコピー。写真も同じものを貼る。Facebookを入れると3つ。内容はほぼ同じだが、それぞれに読者が違うので大事(通常は別の記事)これらは1日1回更新。忙しいとブログの方は更新できないこともあるが、facebookは毎日何か書く。書けない時は過去のものを再アップ。「沖縄戦」がどんな映画で、どこで上映されているか?伝える。
その作業に朝8時から正午頃までかかる。本来、宣伝会社の仕事ではあるが、彼らはいくつもの映画を抱えている。1本に全ての時間を使えない。Twitterも1日1回。いや、多くの宣伝会社は公開時に1回「明日、公開」とツイートして終わりということが多い。無料ツールなのだから毎日発信すればいいのにしない。多くの作品を抱えているだけではなく「そこまでできねえよ〜」という思いもあるようだ。
「1人でも多くの人にこの映画を見てほしい!」と思う宣伝会社は少ない。また、Twitterは街でチラシを配るよりは効果があるだろうが、それでもテレビCMや新聞広告に比べると効果は微々たるもの。会社は効果的な宣伝を選ぶ。でも、CMする予算なければTwitterやるか?というと、何もしないところが多い。
今回、お願いしている配給会社はよくやってくれている。が、そもそもの宣伝費が少ない。できることは限られる。だからこそ、僕も宣伝活動をすることで1人でも多くに「沖縄戦」を伝えられたら!と思っている。
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