SSブログ

人は理解されたい。が、理解されないから悲しい=どうすればいい? [映画業界物語]

091012_150844.jpg

人は理解されたい。が、理解されないから悲しい=どうすればいい?

ひと昔前。いろんな人がいろんなことを言ってきた。よく「お前は変わっているなあ」と言われるが、昔から友達は多い。ただ、そのせいでいろんな人があれこれ言ってくる。もちろん、僕のことを心配してだが、大きなお世話が多かった。

映画界は変わり者が多い。だから、映画の仕事を始めてからは以前よりは理解されると思った。が、そうでもなかった。僕が何かするたびに先輩や同期からあれこれ言われた。「無茶だ」「無理だ」「前例がない」「やめた方がいい」「可能性は低い」そう言われた。

ある時気付いた。あれこれ相談するから言われる訳だ。僕がやろうとしていることを相談しても多くが「なるほど」というアイデアは出さず、止める。否定する。批判するという意見しか返ってこない。これは相談することが間違いなのだと気付く。業界ではそんな感じだが、カタギの友人からは生活や人生自体の指摘をよく受けた。

映画の仕事がまだ順調でない頃は「お前、まだ、フラフラと映画なんかやってんのか?」と言われた。フラフラと映画の仕事はできない。どんな低予算の作品でも必死だ。が、カタギの友人から見ると映画自体が遊びのようなものにしか思えない。趣味の延長と考える。ただ、彼は嫌味ではなく、僕のことを心配しているのだ。他にも「いい加減。就職しろ」「ちゃんと働け」という人もいた。

要は映画という仕事が理解されていない。僕という存在を理解していないので出てくる言葉。ああ、それなら彼らと会って話す必要はないなと思えた。それが映画を監督するようになり、作品がフューチャーされると「頑張ってるねえ!」とか言われるようになる。ようやく彼らの価値観に準じたので評価してくれた訳だ。それでも「映画監督はいつもブラブラしている。仕事をしないで遊んでいるだろ?」と言ってくる人もいる。

どこまで行っても知らない人があれこれ言いたがる。最近はその種の人とは距離を置き、近づかないことが大事だと考える。理解される必要はない。ひたすら良い映画を作るだけ。人はどうしても「理解されたい!」という思いがあるから、理解されないと傷ついたり、悲しく思ったりする。なら、最初から理解されないものだと考えればいい。クリエーターは孤独だというが、なるほどそういうことか?と感じたり。音楽を作る。物語を作る。シナリオを書くというのはそういう仕事なのだ。そんなことを考える真夜中午前3時過ぎ。


118791317_4298505766890361_8313874717155338516_o.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。