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「ドキュメンタリー沖縄戦」批判④=集団自決証言に異議を唱える御用学者さん?! [映画館公開]

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「ドキュメンタリー沖縄戦」批判④=集団自決証言に異議を唱える御用学者さん?!

友人から聞いた話だが、ある歴史学者がこの映画を「おかしい!」「事実ではない」と批判しているという。大学で歴史を教える先生だという。指摘はこうだ。「映画で証言者が集団自決は軍に指示されたと言っているが、違う。軍の関与は裁判で否定された。あの証言は間違いだ」さらにこう続ける「軍の関与は戦後、遺族を気の毒に思った赤松隊長が自分が指示したことにしていい。と言い。遺族に補償金を払うために嘘をついたことが裁判で明らかになっている!」というのだ。

この学者。本当に学者なのか? 話だけ聞くと「裁判結果まで知っているのは、さすがに学者さん。それが正しいかもしれない」と思う人もいるだろう。しかし、僕もその辺は調べている。この学者。本当に学者なのか?と思えてしまう。順に説明しよう。

赤松隊長は渡嘉敷島に駐留した軍の隊長。その話は取材時にもあちこちで聞いた。まず「遺族を気の毒に思い」という部分がおかしい。彼は「自決命令を出した覚えはない。自分に責任はない」と終始一貫否定していたという。そのことで島民から厳しい批判を受け続けた。そんな人が「遺族を気の毒に思い」ということはあり得ない。

調べてみると、赤松隊長が「自分が指示した」と言ったという話は照屋証言から来ている。屋昇雄。2006年産経新聞の取材に対し「元琉球政府社会局援護課職員旧軍人軍属資格審査委員会委員として、昭和二十年代に聞き取り調査などを行った」と証言。しかし、彼の在任期間と援護法適用実務の時間的推移との間に矛盾があり、疑問がある。

また「渡嘉敷島でも聞き取りを実施し、住民への援護法に基づく年金や弔慰金の支給を決めた」「終戦時に海上挺進隊第3戦隊長だった元大尉・赤松嘉次氏が住民に自決を命じたとの書類を作成した」「遺族たちに戦傷病者戦没者遺族等援護法を適用するため、軍による命令ということにし、自分たちで書類を作った。当時、軍命令とする住民は1人もいなかった」と「隊長による自決命令説」は創作であると告白。裁判でもそう証言した。

学者さんがいうのはそのことだ。が、この証言。信憑性なしということで裁判で却下。認められていない。つまり、学者さんは裁判の話を聞きかじっただけで、その結果を確認もせず、思い込みで「裁判でも軍関与は否定された!」と批判しているのだ。さらに友人に聞くと、学者さんは沖縄戦どころか、太平洋戦争の専門家でもないという。学者!というから「真実かも?」と思えたが、沖縄戦に詳しい人ではない。

さらに聞くと、ある団体のための御用学者だと分かった。原発事故の時にゾロゾロ出てきたタイプ。最近ではPCR検査は必要ないという学者たち。感染が専門でないのに委員長をするあの人。「学者」という肩書きで強い者になびく。集団自決に関しても、本来は「集団強制死」と呼ぶべきもの。なぜ「集団自決」を定着させたか?というと、先にも上がった補償問題があるからだ。国は支払いをしたくない。だから勝手に死んだことにしたい。また、戦争をしたい人たちも強制死ではない方が都合がいい。そんな背景もある。

しかし、今回の映画で証言してくれた方々の話を聞けば、やはり軍の関与はあったと感じる。高齢の彼らが今更、嘘を付く必要はない。そして何より軍が駐留していない島では自決は起きていない。そこから真実が見えてくる。


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