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著名人の本も疑いながら読む。真実は自分で見分けろ? [社会政治]

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著名人の本も疑いながら読む。真実は自分で見分けろ?

以前に読んだ2冊。両方とも現総理の生い立ちから現在までを克明に追ったもの。どちらも世間から信頼される著者。だが、いろんな違いがあることに気づいた。

両者ともに興味は「なぜ、あの人はモンスターになってしまったのか?」というものだと思える。僕もまさにそこが興味で読んだ。そして嫌われている人に関心がある。本当はどうなのか? 言われていることはデマかもしれない。そこが知りたい。

よく言われるのは「あの人はヒトラーと同じ。若い頃のコンプレックが原因」僕もそれだと思っていた。が、青木氏の本を読むと、それが完全否定される。成績もそこそこいい。家はお金持ち。目立たない。覚えてないクラスメートもいる。個性がない。空気のような存在という声も多い。今とはまるで違う。

青木氏の本で面白いのは本人だけでなく、父、祖父と三代に渡って分析していること。それぞれを知る人たちからの証言もある。興味深いのは著者の青木さん。「モーニングショー」で活躍しているコメンテーターでもあり、「日本会議」の本も出している人であり、最近も「政権は無能だ」と過激な発言をした。にも関わらず、本を読むと、怒りは感じられない。嫌いな人のことを書くとどうしても批判的になりがちだが、極めて冷静に見ている。

一方、東京新聞新聞記者の望月さんの本。こちらはかなり批判的。「子に人許せない!」という思いが溢れる。その違いは何か?考えると、望月さんは日々、官房長官の会見で無視され、嫌がらせを受け、戦わねばならない。あの疲れた死神が庇いたいのが総理。その人のことを冷静に書ける方が不思議だ。一方、青木さんは直接、政府とは対峙しない。そのことが客観性を持てる背景ではないか?

報道は「客観的、中立」というが、それは違うと思う。そのことの弊害も大きい。それぞれの記者、評論家の目で見て感じることを伝えればいい。人は神にはなれない。どう冷静に書いても想いは出てしまう。それならば、その思いを持って書くべき。その意味で望月さんも正しい。ただ、一方の意見だけ聞いて、他方を聞かないと真実は見えない。

だが、日本では「この人嫌い」と思うと、その人を知ることをやめ、批判する人に賛同するばかり。それが本当に正しい批判なのか?検証しない。それではネトウヨだ。「政権批判している奴がいる? 許せねーみんなで攻撃だ!」それと同じ。そのためにはまず、両者の意見を聞く。読む。次にそれぞれの意見を疑う。その人のことを知る。自分の頭で整合性を考える。その上で「嫌い」なのか?「支持」するか?決める。

望月さんの本。「許せない」という思いがあるのか?青木本より厳しい指摘。事実をより悪く解釈している部分もある。それを咎めるものではない。人間は感情に左右される。ただ、それを理解した上で読む必要がある。「有名な女性記者だから」「テレビに出ている人だから」という先入観でそれぞれの本を鵜呑みにしてはいけない。自分の目で読み、他の意見とも比較して事実はどれなのか?考えること大事だ。


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