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なぜ、映画監督はサングラスで強面なのか? 監督は嫌われ者が相応しい! [映画業界物語]

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なぜ、映画監督はサングラスで強面なのか? 監督は嫌われ者が相応しい!

映画監督は「怖い」というイメージが強い。近づき難い。怒られそう。もちろん、それらは黒澤明監督の印象。それらがイメージとして広がったのだろう。僕が学生映画をやって頃は監督はサングラスをかけねばならない!と思う者も多いかった。ただ、確かに監督には怖い人は多い。それくらいでないと百戦錬磨のスタッフや武闘派の俳優たちを束ねることができない。

そして監督は傲慢である。言い出したら聞かない。自分のやり方を通す。昔、この辺はどうなのか?と考えたが、それも大切なことだと知る。スタッフも、キャストも、そして関係者も、いろんなことを言ってくる。現実的でないこと。ありえないこと。明らかに不可能なこと、時間が無駄になるだけのこと。いろいろ人がいろんな意見を言ってくる。無意味なものは押し返し、映画がよりよくなるための判断をするのが監督。

話し合うことも大事だが、価値観や方法論はいろいろある。それを監督自身が最終的に決める。なのに「それはおかしい」「他の方法がいい」「独善的だ」と文句を言う輩もいる。性格のいい監督なら、さらに話し合う。多少は譲る。意見を取り入れる。と言う対応をするのだろうが、映画は民主主義ではない。皆で意見を出し、中間を取るなんてことをしていては、絶対にいいものができない。

独善的でも、身勝手でも、傲慢と言われても、監督の判断で突き進む。人の声をいちいち聞く謙虚さがあってはいけない。そんなことを近年強く感じる。スタッフがより良い方法を提案するのなら分かる。俳優がより良い表現を模索して意見を言うのなら分かる。が、映画を知らない者があれこれ言い出すこともある。それがPであることが多い。

この間まで別の業界で仕事。転職してビデオ会社へ。先輩Pがどんどん辞めていくので、見習い1年でPに、経験も知識もないのに、勘違いしてあれこれ口出しをする。それがトラブルの元。あるいはスポンサー。制作費を出すVIPだ。でも、キャスティングやシナリオ。演出法。編集については素人。なのに勘違い。あれこれ言ってくる。スタッフも、Pやスポンサーには強く言いづらい。

そんな時こそ、傲慢な監督がはっきりと断る「できない!」「そんなことをしたら台無しになる!」言い出したら聞かない。そんな態度が大事。もし、謙虚で、誠実で、人の意見を尊重するタイプなら「分かりました。。。。」と従い、作品をダメにしてしまう。スタッフもついて来ない。優しく、思いやりがあり、気のつくタイプも監督向きではない。そのことで「この人は分かってくれる!」と関係者があれこれ言い出すからだ。必要のないことまで相談してくる。

そのことで監督の時間が取られたり、提案したことを拒否されたと拗ねる者が出たり。最初からそんなことを言わせないことが大事なのだ。そのためには監督は傲慢で、とっつきにくく、怖い存在でなければならない。「いい人」ではいけない。「めんどくさいんだよなあ。あの人〜」といわれることが大事。その意味で僕はアウト。「監督はいい人〜」とよく言われてしまう。もっと面倒くさい。とっつきにくい存在になる努力をしなければ!(と言うわけで写真のようなスタイルで!)


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