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「ゼロ・ダーク・サーティ」=ビンラディン暗殺の裏側を描いた傑作 [映画&ドラマ感想]

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「ゼロ・ダーク・サーティ」=ビンラディン暗殺の裏側を描いた傑作

アメリカ映画でこの手の作品を作ると、911で多くの人を犠牲にしたテロリストの親玉を殺害するチームの英雄的な活躍として描くこともある。が、この作品は克明にリアルに、そして汚いやり口も正面から描いている。まるでドキュメンタリーのようだ。

いかにもアメリカがやりそうな阿漕な面も多々描かれており「多分、こんな感じだろうなあ」と思える。パキスタンに潜伏するビンラディンを探し出し、地元警察や政府を飛び越えて、米軍が隠れ家に乗り込み殺害。死体を持ち帰るというミッション。完全に国際法違反だ。でも、アメリカならやりそう。さて、話が逸れたが、そのニュースを聞いた時。どんな風にして彼を探し出し、殺害したのか?気になった。

想像さえできない。が、この映画を見ればCIAの一員になったような視点でミッションの全てを見て、聞いて、体験できる。その上で「アメリカは汚い」「いや、国としては当然だ」「しかしね」と考えることができる。映画では「これが正義だ」とは描いていない。主人公は感情的になるが、映画はそれでバンザーイとは描いていない(ちょっぴり、その感じはあるけど)映画の面白いところはテレビ報道や新聞記事で読んでも想像しづらいことを疑似体験させてくれるところだ。

そこから考えると「戦争」を伝えるには「報道」より、「文章」より、「漫画」より、映画ではないか?と思える。テレビでも可能ではあるが、スポンサーが絡むので厳しい現実を描きにくい。いくら教科書で教えられても、戦争を感じるのは難しい。それより「ディアハンター」や「地獄の黙示録」を観る方がベトナム戦争を体感できる。そんな事をまた考えている。


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