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戦争を描くにはその一点だけを見つめてもダメ。前後にある長い歴史を把握してこそ、本当の姿が見えてくる。 [戦争について]

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戦争を描くにはその一点だけを見つめてもダメ。前後にある長い歴史を把握してこそ、本当の姿が見えてくる。

原発事故を描いた「朝日のあたる家」が完成して7年経っても原発の勉強は続けている。特に「Fukushima50」のように事実を歪め嘘で固めた映画なんかが公開されると、嘘の部分を検証するためにまた、勉強してしまう。「ドキュメンタリー沖縄戦」完成後は沖縄戦だけでなく、太平洋戦争、第二次世界大戦の勉強を続けている。沖縄戦を把握するのに沖縄戦だけを勉強してもダメなのだ。

昨年見た文芸映画。実際に昭和初期に起こった事件を描いた作品でも、その事件だけしか取材しておらず、昭和初期の文化、風俗、時代。その後を知らずに作っていることが感じられた。そのために再現ドラマのようなレベルになり、感動も怒りも伝わらない。

NHKスペシャルも「戦争」特集を見ても伝わるものが少ない。歴史的事実を並べているだけ。教科書のようなものばかり。それは作り手が沖縄戦の全貌を知らない。その事件しか把握していない。あるいは太平洋戦争を調べていない。日中戦争を無視している。そんな背景があるように思えた。

同じ失敗を繰り返さないように、というより、沖縄戦だけをいくら勉強しても見えて来ないものがあったので、太平洋戦争、逆に近代に向かい、日米地理協定や日米安保条約。基地問題も調べた。朝鮮戦争はあまり勉強できなかったが、ベトナム戦争は沖縄戦よりは詳しかったので(多くの映画が題材にしているし)米軍が単に沖縄占領が目的だけで上陸していないことがよく分かった。

それを知らずにいたら、なぜ、米軍は読谷村に上陸したか? 意図が見えなかっただろう。10年20年先を米軍が考えていたことなど想像もしなかったはずだ。歴史はその時点だけを見つめても本当の意味は分からないの。沖縄戦を把握するのに太平戦争だけでは不十分であり、日中戦争を把握し比較して、沖縄戦の本当の意味や姿が見えて来る。

最近、ヨーロッパ戦線を勉強、早々に発見したのがドイツと日本の共通する部分。アメリカ人にはその発想はない。それで同盟を結んだのでは?(違うけど)と思えるほどの共通項。そんなことも把握、ヨーロッパ戦線やヒトラーを知った上で、もう一度、沖縄戦を描けば今までにない、戦争を描くことができるのでは?と考える。コロナは当分収束しないだろう。その間に徹底して勉強する!人生最後の勉強かもしれないな。

予告編=>https://youtu.be/ftxymqbKWk8

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