本物の情報を得ることが大事。令和時代を生き抜く方法？

本物の情報を得ることが大事。令和時代を生き抜く方法？

「朝日のあたる家」を監督したことで、いろんな方とお会いする機会を持った。各市町村の首長。元総理、元自民党の幹事長、県会議員、市会議員。反原発の活動家、京大で原子力を研究する先生。プラスして原発の勉強をしたことで、原発のみならず、日米原子力協定、原子力ムラ、日米合同委員会についても知ることができた。原発を始めたのは「読売新聞」の社主だった正力松太郎とあの中曽根康弘だと分かる。なるほど読売、日テレが推進派である背景が分かった。

電力会社が総括原価方式という絶対に損をしない方法で、電気代を決めているので大儲けできる。それをテレビや政治家にばら撒き、巨大な力を持っていることも知った。だから、政府は東電を国有化できないのだろう。もちろん、原発事故当時、興味を持った多くの人はそれらを調べ学んだはず。山本太郎さんもその一人。「ではどうすればいいか？」を考えて政治家になろうと考え、僕は「朝日のあたる家」という映画を撮った。

そんなことで、いろんな現実をすることができた。が、なかなか、その手の経験はしない。仕事も忙しい。原発事故を報道では見ていたが、特に本やネットで調べたりはしなかった人の方が多い。「福島大変ね〜」と心配する東京都民の上にも大量の放射能は降り注いだこと。ほとんどが知らない。知らない内に被爆している。さらに「食べて応援」と現地の農産物を食べる。もちろん安全なものもあるが、少し前までなら放射性廃棄物と言われた値の食物も食べてしまう。全国的に白血病が急増しているがテレビでは伝えない。

政府はまずい情報に蓋をする。都合のいい情報だけ流し、国民を誘導する。マスコミはそのお手伝い。彼らは真実の報道ではなく、商業主義。儲かることが大事。そして政府からの指示にもすぐ屈してしまう。ここから言えることは、情報の大切さだ。情報を知らないために、バカを見る。騙される。被害に遭う。ツケは全て国民に回されて行く。原発事故の時も、報道がある前に東京電力の社員だけ先に避難。関係者のみに情報が伝えられた。これも情報。

しかし、朝から晩まで仕事する会社員。現地取材にも行けない。テレビニュースさえなかなか見れず、Yahoo!ニュースを見て世間が分かったつもりになる。だからダマされる。すぐに誘導されてしまう。本物を批判して、偽物を賞賛。加害者を応援して、被害者を踏みつける。だが、今の時代。情報はある。ネットには嘘も多いが、真実も多く流れている。真実を伝える人たちもいる。それを把握すれば情報は手に入る。令和時代を生き抜く上で大切なことは、本物の情報。それをどう手に入れるかだ。