「ドキュメンタリー沖縄戦」地元の専門家が絶賛した理由=過去のドキュメントが描けなかった現実を描く? [沖縄の現実]
「ドキュメンタリー沖縄戦」地元の専門家が絶賛した理由=過去のドキュメントが描けなかった現実を描く?
沖縄の完成披露上映会。大盛況。1000人近い人が来場。毎回、上映終了後に拍手が起こった。沖縄戦の専門家が何人も来てくれた。「今までのドキュメンタリーとは違う。素晴らしい!」とお褒めの言葉を頂いた。何が今までとは違うか?聞いてみた。
「これまでの沖縄戦ドキュメントでも、米軍に住民が酷い目に遭った部分は描いている。でも、日本軍から酷い仕打ちをされたことはあまり描かれなかった。そこをしっかりと伝えている」
「この映画は米軍側の被害が甚大であることも描いている。精神病になるまで追い詰められた米兵の話等。これまでは伝えていない事実。戦争は勝った国も負けた国も大きな犠牲を強いられる。それが戦争であることが伝えているのが素晴らしい」
「集団自決。つまり強制集団死に関しては多くのドキュメンタリーが避けて通る。あまりにも悲惨であること。そして軍が関与していることがあり、伝えようとしない作品が多い。でも、この作品をそれを正面から描いている」
等のコメントを頂いた。まとめると、これまでの「沖縄戦」ドキュメンタリーで避けて来た、あるいは描くのが難しい事件や戦闘を正面からしっかりと描いたということが評価されている。NHKでは絶対に作れないドキュメンタリーだという感想もあった。ただ、同時に「ここまで描かれると、困る人たち。ある種の人たちもいるので身辺には気をつけてくださいね」というアドバイスまであった。
確かに事実を伝えることを嫌がる人もいる。現実に起こった悲惨な事実をなかったことにしたい団体もいる。しかし、「ドキュメンタリー沖縄戦」はそこに踏み込んだ。その事実を全国、いや世界に伝えるためだ。醜い現実を見つめることで未来を考える大切な機会になるからだ。ただ、全国映画館公開はまだ決定ではない。スポンサーの許可が降りてないのだ。交渉続けます。
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