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「ひとよ」タイトルもポスターも全然ダメだけど、作品は素晴らしい! [映画&ドラマ感想]

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「ひとよ」タイトルもポスターも全然ダメだけど、作品は素晴らしい!

すでに多くの映画館で上映が終了しているが、友人の勧めで見た。このポスターのビジュアル、タイトルでは全く興味を持てなかったが、今年の日本映画でベスト3に入る名作。タイトルとデザイン。キャッチコピーm!どーにかしろよ〜と言う物凄く残念。

物語は子供を虐待する父親。見兼ねて殺してしまう母。その母を田中裕子が熱演する。僕らの世代にとってはタコハイボールの可愛いお姉さんと言う存在だったが、もうこんな歳なの?と言う白髪頭の年老いた母を演じている。その鬼気迫る演技。さすが「ときめきに死す」ジュリーの奥さん。と言うところだ。

母が殺人者となり服役、嫌がらせやいじめを受けながら育った3人。こちらの俳優たちも素晴らしい。その母が出所し15年ぶりに成長した子供たちと再会すると言う物語。見ていて心に何度も刺さるものがある。家族とは何か?親とは何か? 2時間の間、観客もまた葛藤する。韓国映画「母なる証明」以来の心が切り裂かれる思いをする作品。

結構、製作費もかかっており、現実と過去が交差する演出も見事。大手企業が出資しているが、あまり宣伝も見なかった。この手の製作体制ではベストセラーの映画化やお決まり家族物語になりがちなのに超辛口。個人的には「万引き家族」よりずっと良かった。まだ、上映している映画館がいくつかあるので、ぜひ、見ていただきたい。



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