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沖縄戦ドキュメンタリーを編集中=歴史の1pを知るということ。文章だけでは学べないこと。学校教育がいかに無意味か?改めて感じる。 [MyOpinion]

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沖縄戦ドキュメンタリーを編集中
=歴史の1pを知るということ。文章だけでは学べないこと。学校教育がいかに無意味か?改めて感じる。

沖縄戦ー勉強しようとしたとき。まず、映画を見ようと考えた。が、沖縄戦を舞台にした映画は岡本喜八監督の「沖縄決戦」と「ひめゆりの塔」関係しかなかった。本土での戦争ものは数々あるのに、意外だった。

次にドキュメンタリーを見ようと、amazonでDVDを探した。が、NH K番組のDVD化と記録映像をつなぎ合わせただけのものくらい。これらだけでは霧の海から沖縄を見つめているような、ぼんやりと何かが見えるだけでしかなかった。

その手の本をたくさん集め読んでみた。

書籍はいろいろあった。が、いろんな戦闘、事件について、個別に詳しく書かれたものが多く。全体像が掴めない。そんな中で見つけた決定版。大田元知事が書いた「これが沖縄戦だ」と言う本。写真も多く、全体像を紹介している。これはいい!

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でも、いくら読んでも頭に入らない。学生時代に参考書を読んでいるような感じ。難しい漢字があるわけでもなく、文章表現が分かりにくい訳でもないのに、記憶されない。学校というところを出てから30年ほど。記憶力や理解力が低下したのか?

そう思ったが、映画を撮るたびに題材は徹底勉強する。「書道」「原発」はかなり調べた。書道は書道家の先生方100人の前で講演をさせてもらったし、原発についても何度かトークショーや講演をしている。映画の世界ではかなり詳しい方だろう。

脳の老化ではない。

なぜ、読んだ文章が抜けて行くのか? 考えて、まず、沖縄の地理が分からないこと。「読谷村から米軍が上陸」と言われても、「読谷村」をどう発音さればいいか? どこにある街なのか?も分からない。何より、そもそも、なぜ、沖縄で戦争をすることになったのか? さらに、沖縄戦を含む太平洋戦争とはどんなもののか?

その辺から分かっていないことに気づいた。「ファースト・ガンダム」を見ずに「Zガンダム」を見るような。「ウォーキング・デッド」のシーズン1を見ずに、最新シーズンを見るような。そんな感じだったのだ。そこで太平洋戦争から勉強することにして、また、それを扱った映画を探して見る。

「トラトラトラ」「連合艦隊」「ミッドウェイ」「硫黄島からの手紙」「ザ・パシフィック」「ああ、ひめゆりの塔」

さらに、NHK特集「太平洋戦争」ネットでも調べて映像を見る。戦争ものはやはり文章で読むより、映像で見る方が理解しやすい。例えば山本五十六長官といわれても、どんな人でどんな服を着て、どんな感じの人か分からない。映画を見ると三船敏郎が演じている。調べれば本物はああいう感じではないが、イメージは掴める。

戦闘機や空母の名前を

文章で紹介されても、全くイメージできない。子供の頃から戦争ものには興味が全くなかったので、プラモデルで作ったこともない。せいぜい、マットアロー2号だ。赤城、飛龍、零戦、と言葉が並んでも分からないが、映画で見ると一目で分かる。そもそも空母とはどういうものか?も文章で説明されるより、映画の一場面も見れば一目瞭然だ。

その意味で、今回の沖縄戦ドキュメンタリーは正解だと思える。まず、映像は分かりやすい。伝わる。その上、ドキュメンタリーDVDがほんの数種類しか発売されていない。書籍は多いが、興味を持って読んでも分かりずらい。学校で太平洋戦争を学ぶのは3学期にとなって、到達する前に終わることが多い。

終戦記念日のドラマでも、

沖縄戦を舞台にしたものはなかなか放送されないし、ドラマではどうしても一部の戦闘を背景にしたもので、全体像が見えない。つまり、簡単に分かりやすく、沖縄戦を知ることができる映像も、本も、ドラマも現在はない。今回の作品を完成させることは非常に重要だということだ。

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一通り映像で勉強し、現地取材を何度もして、もう一度、大田知事の本を読むと、凄くよく分かった。バンバン頭に入ってくる。話は外れるが、教科書で世界を学んでも情報だけなのだ。それよりまず、現地に行くこと。映像で見ること。写真で見ること。その説明で初めて文章が必要になるのに、日本の教育は文章主体で、写真は添え物。それで現実を把握できるわけがない。

無意味な、あるいは非効率的な教育を受けてきたことを今更ながら感じて憤慨する。だから、今回の「沖縄戦」は全体像を実像を、そして戦火に巻き込まれた人たちの声を、伝える作品にしたい。さらに、そこから今の日本が見えてくるはず。編集も終盤だ。



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