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沖縄で知ったこと。辺野古建設について。アメリカに対して怒っているんじゃない? [沖縄の現実]

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沖縄で知ったこと。辺野古建設について。アメリカに対して怒っているんじゃない?=事実は報道されていない?

沖縄には7回ほど取材で訪れた。2年がかりだ。その間にいろんな方から、いろんなお話を伺った。戦争体験者のお年寄りばかりでなく、大学の先生、議員さん、活動家、お坊さん、芸術家、事情通と、いろんな方々からいろんな情報を教えてもらった。

辺野古基地の報道。東京にいても伝わってくる。でも、テレビを見ていても分からないことが多い。沖縄で聞くと、市民はアメリカに対して怒っているのではないという。でも、アメリカのための基地だ。アメリカに怒らずに誰に怒っているのだろう?

「日本政府ですよ!」

辺野古反対を表明する知事候補が当選したにも関わらず、市民の反対を押し切り、強硬に工事を続ける日本政府に対して抗議し、怒っているという。事情通に聞くとこう言われた。

「要は日本政府がアメリカ様のためだという建前で工事を強行し、土建屋たちを儲けさせているだよ」

工事は数兆円。それを請け負うのはアメリカの会社ではない。日本の大手建設会社だ。

「その会社にいるのが、菅官房長官の息子だよ!」

調べてみると、その通り。T建設。それも入札で政府の考える工事額とピッタリの値段を出して、仕事を請け負っている。そこに官房長官の息子がいるとなると、誰でも怪しいと思ってしまう。

「つまり、普天間を返してもらわないといけない。代わりの基地だ。と言いながら金儲けをしている奴らがいるんだよ」

ただ、こう思う人も多いだろう。

「沖縄は基地問題で大変だ。でも、中国のことを考えると基地があることで抑止力となつている。基地をなくすと中国が攻めてくるかもしれない....」

これも解説してくれた。

「沖縄にいる兵隊のほとんどは海兵隊なんです。彼らは攻撃のための部隊。沖縄を守るためにいるんではないんだ...」

調べてみた。海兵隊というのは、ノルマンディ上陸作戦等で最初に切り込んだ部隊である。だが、時代の推移と共に戦争のやり方も変わり、その手の攻撃はもう行っていない。最初は空爆からスタート。海兵隊の活躍する場はもうない。なので彼らは自然災害の対応とかに回されて仕事がなくなっている。

しかし、なくすことはできない。給料は払わねばならない。そこで沖縄に駐留させて、日本の思いやり予算で賄う。だから、アメリカは沖縄の基地に海兵隊を置いている。ということらしい。日本を、沖縄を守るということではないのだ。そして、オバマ大統領が日本に来た時にスピーチしていたが、

「米軍は沖縄からグアムへ移転していく」

そのスピーチをNHKが誤訳して放送。

「普天間から辺野古へ移転していく」

と字幕を出した。そして他のマスコミもそれに準じた。「意図的じゃんねえか?」とも思える。要は日本側が

「アメリカ様。そんなことを言わずに沖縄にいてください。新しい基地も作りますから!」

というのが本当のところだという。だから、沖縄の市民はアメリカではなく、日本政府に怒っているというのだ。

実際、基地の返還は行われている。跡地はリゾート地となり多くの観光客が訪れ、収益を上げる。北谷にあるアメリカン・ビレッジがそれだ。当初は「アメリカが未だに沖縄を占領している」と思えていたが、そうではなく「日本の勢力が基地を引き止めている。なぜなら既得権益で潤うため」なのだろう。

そんな風に地元の方々からいろんな話を聞いた。今回の作品は沖縄戦なので、そこまでは描けないが、作品をきっかけに現代の沖縄にも興味を持ってもらえればと思っている。



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