SSブログ

沖縄戦を知る本 [沖縄戦]

192640871_5583303331743925_4290972353547486634_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

市長が「町をアピールするため!」と頑張っても職員が結託して潰す=それがお役所の体質? [社会政治]

193977637_5596596867081238_4760558648070925826_n.jpg


地方映画。市民が企画し、自治体が応援するというパターンは何度も経験しており、いずれも成功している。が、逆のパターン。市が企画して市民が参加するというのはうまく行かない。それも酷い形で崩壊する。あまりにも腹立たしいので、書きたくない思いもあるが、567感染を見ていて役所の対応が酷いところが多いので、紹介したくなった。

ある町の市長自ら映画製作依頼をして来たことがある。「ぜひ、うちの町を舞台に映画を撮ってほしい」市長が東京まで来た。正式な依頼。費用は地元企業から集める。秘書にもあれこれ指示。市役所のある部署が推進することになる。そこと連絡を取り合って進めてほしいとのこと。

これが聞いたこともない製作会社の場合は注意せねばならない。実は金も集まっていない。シナリオを書かせてから、それを営業して、製作費が出そうならスタートしよう!といういい加減な会社が多い。それで何度か騙された。脚本料も払わず、プロジェクトは中止。でも、それなりの市。そこのトップの市長からの依頼だ。いい加減なことはしないだろう。

依頼を受けて、準備をスタート。その街を調べる。シナリオを執筆する。スタッフを集める。キャストに交渉する。だが、1ヶ月が過ぎても役所から連絡はない。その街は東京から遠い。まずは電話。名前を伝え、部署の担当者を呼び出す。いかにもお役所と言う喋り方をする中年女性が出て、意外なことを言う。「何か御用でしょうか?」は?何か?ではなく、市長に頼まれた映画の件だよ!「連絡すると言われて待っていたが、ないのでこちらからかけたんだよ!」と強く言いそうになる。が、先方はお役人。抑えて抑えて。担当者は映画の話は聞いていたと言い、現在、どのように進めるか?審議中という。だが、あれから1ヶ月。何をしていたのだ?あれから毎日、会議をして検討した訳ではあるまい。

そこで気づいたのは、役所側は映画作りをまるで分かってないということ。何をどうしていいのか?分からないようだ。質問をされた。「製作会社はどこですか?」「配給はどうなってますか?」「主演は誰になりますか?」そこで本当に何も分かってないことが分かった。配給の意味を聞くと「よく知りませんが、配給会社があると聞いことがあります」とかいう。よほどの大作でなければ、製作前から配給会社を決めたりはしない。また、この段階で主演俳優うんぬんではない。映画ファンが「えーーどんな映画ですか?誰が出るんですか?」というのと同じレベルなのだ。

そこで映画作りをゼロから説明した。が、ピンと来ないようだ。この1ヶ月何を検討したのか? そこで「だったら、まず職員の方々に映画作りのレクチャーをしますから、そちらに伺いますね」と伝えた。その方向で調整するという。それから1ヶ月。やはり連絡がない。こちらから電話。先の女性が出る。また、呆れることを言い出す。「監督をこちらにお呼びするにあたって、交通費を捻出せねばなりません。そこで講演会を企画して、そのゲストでお呼びする形を取る計画を進めています」とかなんとか、要はそのために予算を申請、確定するのに時間がかかっていると言う。いつぐらいになりそうか?と聞くと、すでに決まった講演会がいくつかあるので来年には...と言う。馬鹿過ぎて話にならない。何年がかりで映画を作るのか?

交通費は自腹で出すから、レクチャーの準備をして欲しい。市役所が主導の映画でも映画は商業作品位なるので、市が直接製作というのは難しい。なので、やる気のある町の人たちを集めて実行委員会を作る必要がある。その候補となる人たち。商工会議所、青年会、ライオンズクラブ、企業、会社の2代目、3代目となる若い人たち。そんな人たちを集めて映画作りのレクチャーをすると伝える。それからまた1ヶ月。ようやく、先方から連絡。レクチャーの日が決まる。すでにお願いしている製作会社の社長にも同行してもらい、東京から3時間以上もかかる街を訪ねた。が、また、引っかかることを言われた。「生憎、その日は市長が出張で留守ですが、町の方々が多く参加されます」なぜ、市長はいないのか? 発起人は彼だ。なぜ?

答えはレクチャーが始まる前に分かった。貧相な応接室(小会議室のようなところ)に通され、お茶も出ない。誰も挨拶に来ない。こちとら市長から頼まれて映画製作を進めている。なんだこの対応は?その後、電話に出た無愛想な女性が現れ、会議室へと連れて行かれた。40人くらいのオヤジたちが集まっている。そこで経緯を話したのだが、何か反応がおかしい。そして映画製作の話。質問や要望が親父たちから出る。「どーせ映画作るなら、主演は高倉健がいいなあ!」「女優は吉永小百合だな」「だったら、綺麗どころをズラーと並べた映画にしよう」そう言うので、「そのレベルの作品を作るなら20億円以上必要ですよ」と説明すると「どこに、そんな金があるんだよ!」と言い出す。20億とは言わないが、それなりの製作費は地元企業が出す予定と言っていた市長は欠席。いない人の言葉を部外者を代弁するのも変。ただ、その辺のこともオヤジたちには伝えられていないようだ。

彼らがその街を担う実力者と呼べる人なのか? とも思えるが、地方の人にとって映画制作なんて遠い世界の話であり、リアリティがないのも当然だ。業界からすると信じられないことを言い出すのは、この街に限ったことではない。でも、どうにかレクチャーは終わり。帰京するのだが、信じられない展開が待っていた。それから1ヶ月。役所から手紙が来た。「今回、ご依頼の映画製作の件。市民の皆様の賛同が得られませんでした。よってご依頼の件をお断りします」はあ?依頼?違うでしょう?こちらが市長から依頼されたんだよ! この件を応援してくれていた人が2人いる。市長と親しい人(別の街に住んでいる)と役所の課長(担当ではない部署)に連絡。彼らが映画製作を陰で推進し、市長に話を持って行ったのだ。そこで全ての謎が解けた。

市長は映画好きで、我が故郷で映画を作りたいと言う思いを長年持っていた。映画を使って街の魅力を伝えたい!全国に発信したい!だが、その話を聞いた役所の職員たちが反感を持つ。「それでなくても忙しいのに、映画制作なんて...役所の仕事じゃないでしょう?」今、ある以上の仕事はしたくない!「何とか潰したい」「市長の道楽に付き合えない」そんな思いで部署は結束。彼らが得意とする手法で映画潰しが始まった。まず、監督には連絡しない。そうやってなかったことにしようとした。でも、僕から連絡があった。だから、あれこれ冷たい対応をして、辞めるように仕向けた。もっともらしく「来年度の講演会」とか繕い、苛立足せる。なのに、僕は自腹で乗り込んだ。役所側はあえて市長のいない日を選び、町の人たちを集めた。

ただ、彼らに伝えたのは「市長が依頼した」のではなく、「東京の監督から映画製作の売り込みがあった」と嘘の連絡した。市長が言った地元企業から*億円の話も職員は知らないのか? 隠したのか? 彼らには伝わっていない。そして市長を外してレクチャー会。僕らが帰京した後。同じメンバーで会議。東京の無名監督の依頼を受けて、街で製作費を集めて映画を作るか?と問う。もともと、映画を作りたいとは思ってない人たちだ。先のレクチャーで感じた違和感はそこ。彼らは「東京の監督がこの街で映画を撮りたがっている。当然、金を持ってくるので、俺たちは応援するだけだ。なのに、なぜ、製作費集めをせねばならない!」と思ったのだ。当然、映画製作はやめよう!と言う結論。

それを職員は市長に報告。「市民は映画制作に賛同しませんでした」製作費も集まる。監督もいる。だが、市民の反対は問題。市長は映画を諦める。推進してきた2人には役所、職員があれこれ圧力をかけていた。「だったら、お前が億単位の製作費を集めろ!」「問題が起こったらお前が責任とるな?」役所内でいじめに似た行為が続いた。彼に電話すると「もう、俺には電話しないでください。関係ないですから!」と泣きそうな声で言われた。もう一人は役所ではないが、あれこれ職員から批判されたと言い、こう説明する「市長は話の分かる人なので、いいと思ったんですけど、役所が酷過ぎます。あそこまでするとは思わず、監督にはご迷惑をかけました」その後、市長からの連絡はない。

そこまでにかかった費用は全く補填されず、全てが借金として残った。役所を訴えるにも契約書もない。先方は「こちらは売り込みを受けただけです」と言い張るだろう。市長もなかったことにすると思える。誘導されたとはいえ市民が反対する映画製作を蒸し返したりはしない。鳩山由紀夫総理の事件を思い出す。「最低でも県外」の普天間基地移転問題。官僚たちが「米軍の規定でできない」と言う嘘の書類を作り、県外移転を諦めさせた事件だ。総理にさえ嘘をつき、やるべきことを止めてしまう。小さな田舎町でも同じことが行われているのだ。市長が街をアピールしたい。魅力を伝えたい。そう思っても職員が総出で潰してしまう。

これはその街だけのことではない。もう1件、同じような事件があった。その時も、職員が総出で潰した。首長たちは依頼しておいて投げ出し、補償もしない。映画作りは命がけだ。人生をかけて作る。どちらも半年以上も準備。経費もかかっている。多くのスタッフがすでに動いていた。それを平気で踏みつける人が、自治体のトップでいることが信じられない。「裁判しろ」という友人もいたが、彼らと関わるだけでもムカつく。賠償金を取れたしても、その労力と時間がもったいない。大切な時間は未来のために使おう。ただ、その二つの町には2度と行くことはない。お役所と言う組織がどう言うところなのか?よく分かる事件だった。


144698748_4971400386267559_9205383203717573495_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

芸術支援金。やっと承認連絡が来た=申請から9か月。支援と言えるのか? [コロナウイルス]

IMG_3019.jpeg

芸術支援金。やっと承認連絡が来た=申請から9か月。支援と言えるのか?

「今月末で全ての業務を終了する」と連絡が来たが、振り込みはまだない。本日は日曜日。となると明日31日(月)ということか? だが、連絡では「本メールが届いてから10日ほどで振り込み」とある。6月10日という可能性も? その時に額が間違って振り込まれたり、振り込みがなかった場合、どこに連絡をすればいいのか? 

今回の申請は昨年の9月。1ヶ月くらい何度もやりとりして承認される。事業にかかった費用の3割ほどを補填するというもの。ただ、その時点でもらえるのは一部。事業を完了してから残りを払うという。完了が今年の2月。残りの手続きをする段になって、suicaでの交通費は認められないと指摘された。9月の段階ですでに明細は出している。その時は指摘なし。それが今年に入ってから言われても、いつどこへ行ったか?が分からない。Suicaの記録を調べてもすでに消去。数か月分しか記録が出て来ない。メモやスケジュール表を調べ。できる限りの交通費を調べてが、数万円分の行き先が不明。その分は認可できないと返事。

その返事も1か月もかかったり。とうとう5月になり、承認を得たのが先日。あと数日で5月が終わる。振り込みはまだない。9月に申請したものが承認されるのが翌年の5月! 9か月もかかっている。コロナ禍が終わっていたらどうするつもりだったのか? まるでアベノマスク。必要な時に届かず、どこでもマスクが買えるようになってから送られて来る。そして今回の支援金も給付金ではなく、自身が出費した費用の3割ほどの補填でしかない。それでも少しは助かるが、そのために費やした時間と労力は計り知れない。そもそも全額自分で出している。これでコロナ禍での芸術支援と言えるのだろうか? 

東京都は現在、映画館を休業させている。この1年。映画館での感染はゼロ。そのくせ、感染が発生した演劇は休業要請していない。芸術文化に対する理解が本当にないこと。ここからも感じられる。音楽家、俳優、クリエーターたちは表現することで仕事をしている。その活躍の場を閉ざし。事業支援と言いながら、自身で全額払ってからでないと補填しない。その認可に9か月。その上、直前に交通費の明細を出せと指示し、5万円以上をカット。結局、もらった額は1か月分の生活費程度。

政府のやることは形だけであり、内容が伴わないこと。よく分かった。そのくせスポーツの祭典には異常とも言える執念を燃やし、どう考えてもオリンピック開催は不可能なのに突き進もうとしている。芸術に無関心。スポーツに愛。いや、正確にいうと利権のあるものには、愛を注ぐのが日本という国なのだ。こんなこと書いたら振り込み止められる?


144698748_4971400386267559_9205383203717573495_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画