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旧海軍司令部壕。今も当時に近い形を留めている。 司令官であった大田中将はここで自決。 [沖縄案内]

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「ドキュメンタリー沖縄戦」いろんな資料館を訪問。

取材させてもらった。

写真は旧海軍司令部壕。今も当時に近い形を留めている。

司令官であった大田中将はここで自決。

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名前が同じなので感じるものがある。

ここも映画で紹介する。

秋に沖縄で完成披露試写会を準備中だ。ご期待!





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「沖縄戦で集団自決はなかった!」と言う同僚。都合のいい部分だけを繋ぎ合わせて歴史を捏造? その間違いを解明する。 [沖縄の現実]

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「沖縄戦で集団自決はなかった!」と言う同僚。都合のいい部分だけを繋ぎ合わせて歴史を捏造? その間違いを解明する。

先日、映画業界でない友人から連絡があり、沖縄戦の「集団自決」について聞かれた。ある会で激論になったが反論できなくて困ったと言う。で、「ドキュメンタリー沖縄戦」を監督している僕を思い出し電話をしてきたのだ。3年に渡り現地取材。かなり調べたので。そこそこ詳しいぜよ。友人はこう言う。

「集団自決はなかったと言う同僚がいる。あったとしても軍が命令して住民が自決をしたのではない。ある裁判で、関与があれば国からの保証が出るので、軍が関わっていることにしたと言う証言もあった。だから集団自決は軍が関与していない!ーと言われたんだけど、そうなのか? 同僚はー俺は沖縄戦には詳しいーと言っているけど、監督から聞いた話とはかなり違うので...」

ひどい話だ。指摘を聞いただけで、その同僚は沖縄戦に詳しくないことが分かる。聞きかじったことをつなげて勝手な解釈をしているだけだ。でも、偉そうなことは言えない。僕も沖縄戦を勉強するまで良く分かっておらず「ああ、ひめゆりの塔」のラストで追い詰められた住民が崖から飛び降りて死んだことを「集団自決」と言うのだと思っていた。

が、そうではない。僕が取材したのは渡嘉敷島。そこで軍の指示により住民が集められ、手榴弾を渡され(あるいは事前に渡されて)家族、親族ごとに輪になり、手榴弾のピンを率いて集団で自決した。沖縄では「集団自決」ではなく命令によって死を選ばされたことから「集団強制死」と言う呼び方をすることが多い。当時は「生きて虜囚(りょしゅう)の辱(はずかしめ)を受けず」との教えがあり、捕虜になるより死を選ぶべきと多くが考えていた。その自決行為を軍が命令したのである。

その自決から生き残った人たちから取材、映画に証言を収録してある。なのに友人の同僚は「集団自決」がなかったと言う。ただ、「集団自決はあったが、軍の指示がなかった」と言う声は存在する。裁判も行われた。そのために一時期教科書から「軍の指示による集団自決が起こった」と言う記述から「軍の指示」が消されたことがある。

そのことで沖縄では大規模な抗議デモが起こり、一大論争となった。軍の指示がなかったと言う根拠として「照屋証言」が挙げられる。照屋は「旧援護課で旧軍人軍属資格審査委員会委員を務め、渡嘉敷島で100人以上から話を聞いた」「遺族に援護法を適用するため、赤松隊長に虚偽の発言をしてもらい軍が命令ということにして、自分たちで書類を作った」などと証言したが、彼がその部署にいた記録はなく、赤松氏も「軍の命令があった」と発言したことはない。彼は「命令はない」と言い続けていた。

裁判では信頼性に欠けると照屋証言は採用されていない。その怪しい発言のみを取り上げ「実は軍の指示はなかった」と同僚は言っているのだ。すでに信頼を失った証言を掘り返して、それを根拠に「軍の指示はなかった」と言うのは勉強不足なのか? 意図的なものか?は分からないが、正確でない情報を振り回しているのは間違いない。

また、これは僕自身が専門家から聞いた話だが、渡嘉敷島以外にも集団自決は起こっているが、全て軍が駐留している島。軍がいない島ではアメリカ軍が上陸しても集団自決が起こっていない。その事実から軍と集団自決は密接な関係があることは間違いない。また、複数の人が集団自決前に村長らに、軍人が話しかけ、その後に集団自決が行われていることを記憶している。これらの証言も映画で紹介している。

現在、教科書の多くは「軍の指示によって、集団自決」と言う記述が再び掲載されている。その経緯を知らず、部分的に情報をかじり、デマ証言の結末を知らずに、事実だとして挙げる。不勉強な者が知ったかぶりをして、得意になっているようだ。このようにして歴史的事実の都合のいい部分だけを取り出せば、歴史を歪めたり捏造したりすることは簡単。似たようなことをしている政治家もいる。ダマされてはいけない。歴史を見つめればウソはすぐに分かる。

特報=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI


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沖縄戦。あまりにも理不尽な戦争。その全貌を描くドキュメンタリー。 [沖縄の現実]

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沖縄戦。あまりにも理不尽な戦争。その全貌を描くドキュメンタリー。

沖縄戦を勉強し分かったこと。本やDVDだけでの勉強でなく、当時を知る人、研究する人たちにもインタビュー。いろんなことを知った。日本で唯一、地上戦が行われた沖縄戦。14歳から70歳までの民間人も戦争に動員され、多くが亡くなった。

日本側の目的は勝つことではなく、本土決戦準備のための時間稼ぎ、少しでもアメリカ軍を沖縄に留め、力を奪うというもの。そう、本土のために沖縄は捨て石にされたのだ。

そして軍の指示で自決を命じられた民間人も数多くいた。いわゆる集団自決、集団強制死である。その理由は米軍が上陸して来たとき、囚われた住民が軍関係の情報をしゃべることを恐れて、事前に自決させたと言われる。その軍隊も主力部隊を台湾に移動させるなど、本気で勝つことを考えていない編成だった。

こうして日米合わせて20万人が死んだ。あまりにも理不尽な戦争であった。が、それを描いた映画やドラマは少ない。ドキュメンタリーも多くはない。今回、製作した「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」はその沖縄戦の全貌を、市民目線で描き、歴史的事実だけでなく、その悲惨、無残、無念さをも伝え、戦争とは何かを描く。

映画はすでに完成。今年、秋の完成披露上映会@沖縄をスポンサーが準備中。入場無料となる予定。この機会にぜひ、見て頂きたい。衝撃の1時間45分だ。

特報=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI


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「ドキュメンタリー沖縄戦」で訪れた渡嘉敷島の「集団自決跡地」 [沖縄の現実]

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「ドキュメンタリー沖縄戦」で訪れた渡嘉敷島の「集団自決跡地」

映画ではここで生き残った方に直接、取材をさせてもらった。悲しいとか言うレベルでない魂を貫くお話だった。

なぜ、人はそんな過酷な体験しなければならないのか? なぜ、もっと違う道を選べないのか? それでも、戦争が地獄に引きずり込むのか?

その証言も映画内で紹介。衝撃の1時間45分。沖縄で完成披露試写会を準備中。予定は秋だ。ぜひ、見て欲しい。



特報=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI


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