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陰謀論という言葉。どのような効果があるか?=なぜ、日本で浸透したのか?(再掲載) [社会政治]

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陰謀論という言葉。どのような効果があるか?=なぜ、日本で浸透したのか?(再掲載)

ケネディ暗殺の後に「オズワルドは犯人ではない!」と、いろんな説が上がった。それを押さえ込むためにCIA が作ったが「陰謀論」という言葉。実に見事。例えば「本当の犯人はソ連だ!」「いやいや、CIAが黒幕だ!」と議論していても「それって陰謀論だよ。君たち陰謀論者なの?」と言われると話が終わってしまう。

陰謀論者ーありもしない陰謀をあれこれ考えて、妄想すること。常識ある人は相手にしない下らない説を振り回すという意味。相手の推理を陰謀論とレッテルを貼ることで、相手を愚か者と決めつける。「俺は常識ある大人だからね〜」と勝利の気分で去って行ける。残された者は馬鹿にされて屈辱、次第に議論しなくなる。

まさに、それを狙ってCIAは「陰謀論」という言葉を作ったのだ。いわゆるレッテルと同じ効果。日本で言えば戦時中の「非国民」「アカ」「売国奴」、最近では「反日」「アベガー」「パヨク」等、政府に対して都合の悪いことをいう人たちにレッテルを貼り、貶めて、卑屈な思いをさせることが目的。「陰謀論」も同様。日本でも普及。現在もよく使用される。

なぜ、日本で定着したか? 日本では「考える力」を育てる教育をほとんどしない。与えられたことを確実にする大人を育てるのが学校の目的。そのため大きな事件があっても、政治問題があっても、深く考える人が少ない。事件や政治の裏にはいつも隠された事実があり、国民に大切なことでも隠蔽されがち。もし、そこで「あの事件は裏がある!」と誰かが言い出す。でも、考える力のない多くの日本人はあれこれ想像できない。

「**政権の計略だ」「総理の策略だ」と言っても、ピンと来ない。「お前、そのくらい分からないのか?」「政治に関心持てよ!」とか言われて悔しい。だが、天下の宝刀がある。あの言葉だ。あれこれ言われてもこう言えばいい。「それって陰謀論だよ。君たち、そんなこと信じているの?」と言えば一気に形勢逆転。「バカなことを議論している人」と「世間を知り、良識のある人」という設定に変わる。何も考えずして、小難しい議論を全否定し、優越感に浸れる。それが「陰謀論」という魔法の言葉だ。

本来、「陰謀」と批判するなら、否定する材料や理屈を用意しなければならない。が、「陰謀論」という言葉を使えば、その努力がいらない。無知でも大丈夫。だが、政治に陰謀がない訳がない。それを知っていればそんな言葉は使わない。見ていると、やはり「考える力」が弱い人。想像推理するのが苦手な人。もっと分かりやすくいうとアホな奴ほど「陰謀論」という言葉を使っている。CIAは本当に見事な言葉を作り出したものだと感心する。



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