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なぜ、沖縄には米軍基地があるのか?=専門家から聞いた説明に驚く?! [沖縄の現実]

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これは昨日の続き、沖縄の基地問題について。「ドキュメンタリー沖縄戦」は沖縄戦に絞ったので映画内では詳しく描いていないが、勉強はした。当初、僕の認識はこうだった。

「沖縄戦で占領され基地ができた。その後、米軍は返還後も沖縄に居座り、基地を使い続けた。が、日本は出て行け!とは強く言えない。中国ー北朝鮮の脅威がある。日本は9条があり戦争はできない。だから米軍にいてもらいたい。その為に沖縄で起こる事件に目を瞑る」

間違っているところが多いが、多くの日本人も似たような思いだろう。あれこれ調べてたら、ある専門家が教えてくれた。そもそも、返還したのに米軍が出て行かない理由。それは昭和天皇が「できる限り長く駐留して欲しい」という希望を出したことだった。軍の暴走で日本は太平洋戦争を始めた。同じ繰り返しにならないように米軍の駐留を求めたのだ。これが始まり。

そして中国ー北朝鮮の脅威の為の米軍基地。というのも一つの理由ではある。が、おかしな点がいくつもある。まず、北朝鮮が沖縄に攻めて来るとする。日本は9条があるから戦争できない?!と思っていたが、個別的自衛権があり、守備に徹した戦いは9条に触れないらしい。つまり、米軍がいなくても自衛隊が防御の戦いをすることができる。

次に米軍。アメリカ軍は空軍、陸軍、海軍、海兵隊に分かれており、沖縄の基地にいるのはほとんど海兵隊だ。海兵隊とはどんな仕事をするのか? スピルバーグの映画「プライベート・ライアン」でも描かれたノルマンディ上陸作戦。あれが海兵隊だ。つまり、切り込み部隊。第二次大戦で活躍した。が、現在の戦争はあの頃と違う。

敵の海岸に戦艦を乗り付けて海兵隊が突撃するのでは犠牲が大きい。「ライアン」で描かれた通りだ。なので、まず空爆。徹底的に爆弾を落としてから上陸して地上戦。つまり、海兵隊の出番はない。さらに言えば、海兵隊は攻撃部隊であり、守りの戦いをする部隊ではない。ということは、北朝鮮が攻めて来ても守ることはできない。そんな部隊を沖縄に置いて何の意味があるのか?

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「でも、オスプレイ導入して、攻撃されたら反撃できるようにしたんだろ?」

ー違います。オスプレイは攻撃用のヘリではなく輸送用のもの。おまけに装甲が薄く、弾が貫通する。さらにオスプレイを輸送する輸送船は沖縄にはなく、長崎に停泊している。そこから沖縄に移動するのに1週間。攻撃を受けてからだと間に合わない。つまり、米軍は沖縄を守る意思はないということ。ただ、米軍がいることで諸外国は攻撃し辛いということはあるが、それだけだ。

ともあれ米軍には沖縄を守る用意はない。なぜ、そうなるのか?日米安保条約もあるのに? そこで海兵隊の実情を見つめた。第二次大戦では活躍した彼らだが、その後の戦争は先にも説明したように空爆が中心。もはや時代遅れの、いや、無用の長物と化している。と言って数々の功績がある海兵隊を廃止できない。なので本国では自衛隊のように、自然災害時の活動が中心になっている。

それでも仕事は数ない。彼らに払う給料もバカにはならない。そんな海兵隊。沖縄に置けばどうか? 日本政府が「思いやり予算」をふんだんに出してくれる。それで兵士に給料を支払う。施設も作れる。それこそが米軍が沖縄から撤退しない理由だという。日本側にすれば、軍事に多額の予算を使わなくても、米軍がいれば戦争にはならない。その分を経済に投入し、日本は経済大国になった。

つまり、日米ともにニコニコ。その為に沖縄から基地がなくならず、今も存在するのだ。その後、いろんな事情は変わってきているが、そんな背景がある。沖縄は日本の為に基地を押し付けられ、犠牲を強いられているということ。沖縄戦と同じ構図だ。それが基地問題の根幹なのだと専門家から聞かされた。さらに酷い話があるのだが、今回はここまで。


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