SSブログ

日本人の体質。意見を言わない。強い者には逆らわない?=なぜ、そうなったの? [MyOpinion]

DSCN4034.jpg


日本人の体質。意見を言わない。強い者には逆らわない?=なぜ、そうなったの?

映画の勉強がしたくてアメリカの大学に行った。ロスアンゼルスにある南カルフォルニア大学。「スターウォーズ」のジョージ・ルーカスが学んだ映画科がある。そこに運良く合格したが、あれこれ映画以外の勉強もしなければならないのには参った。

そんな一つにディスカッションのクラスがあった。アメリカはハイスクールから議論をする授業がある。決められたテーマを2つのグループで討論。どちらが正しいか?意見を戦わせる。これは日本の教育にはなかった。

僕の高校時代、学級会。誰も意見を言わない。不満があっても、疑問があっても黙っている。議論しない。教師には逆らわない。理不尽なことを言われても従う。一度、とんでもない教師がいて、僕は職員室に抗議に行ったことがある。どう考えても筋の通らない。説明を求めた。ら、その教師は逆ギレして「だったら俺の授業にはもう出るな!」と言い出した。

今、考えると、20代後半のお坊ちゃん教師だったのだと思える。が、僕から見れば大人。それも責任ある教師が「授業に出るな!」でいい訳ないだろう? 多分、彼は議論するという教育を受けておらず、反論されると論理的に説明できず、感情的になってしまう未熟な大人だったのだ。

ただ、問題は周りの反応だ。同級生は「あいつ教師に逆らってバカだ。内申下がる」と陰口。その理不尽教師は担任に告げ口。僕は担任に呼び出されて説教される。要は内容ではなく、教師に逆らったことを注意された。

注目すべきは僕のことではなく、周りの対応だ。理不尽な教師を批判せず、それに従わず反抗した僕を同級生たちは「バカだ」と評した。つまり、理不尽があっても我慢する。教師には逆らわない。大人しくして目をつけられないようにする。と言うのが、処世術だよ!と言わんかのような態度。ここから2つのことが分かる。

1つは意見を言わない。戦わせない。そのことで揉めたくない。という体質。日本の田舎ではよく見られる光景。だから、選挙でも誰を支持するか言わない人が多い。どの政党を支持するか公言しない。2つ目は強い立場の人と議論しない。抗議したり、意見を言ったりしない。僕の場合は教師だが、上司とか、政治家とかも同様。

ここから日本社会が見えてくる。40年前の高校時代。10代の子供達が、意見を言わない。討論しない。強い者には逆らわないと言う体質を身につけていた。また、教育の中で意見を言う。議論するということを教えない。だから、余計に意見が言えない。議論も苦手。結果、意見を言わず、多数に従う。強者に逆らわない。その2つが最大限に蔓延っているのが現在ではないか?

どんなに悪政が続いていも批判しない。我慢する。意見を言わない。政治家たちは調子に乗って悪政を続ける。ただ、その背景は今に始まったことではなく、僕が10代の頃からの延長線上にあるということなのだ。



safe_image.php.jpeg
コメント(1) 
共通テーマ:映画

コメント 1

早田 快人

 ここで監督が指摘されている国民の性質を、私は常々、胸の内で
「日本人の "水戸黄門" 体質」と呼んでいます。

儒教の影響による「目上の者を敬う」という習慣でもあるのだとは
思いますが、これがマイナスの性質となると、問答無用で上に従え、右へ倣え!という傾向ともなり、かつてこの国がファシズムに染まった一要因でもあろうと感じます。

現代、これだけ劣化を極めた政治状況にあっても、その性質を失わず
黙々と成り行きに身をゆだねる国民の多いことも、これと繋がって
いるようであり、この国の人々は・・・

誰かに支配されることを潜在的に望んでいるのではないか?

とさえ思えてくることがあります。

「和を以て貴しとなし、さからうことなきを宗とせよ」・・・
 憲法十七条 by 聖徳太子、飛鳥時代からのインプット??

旗幟鮮明にしたがらない日本人・・・あてがわれた民主主義の下、
個人の思いを主張する権利を、持て余しているかのような有り様は
実にじれったい限りです。


by 早田 快人 (2020-11-30 03:29) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。