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「沈まぬ太陽」を見ながら、後の人生20年を考える [映画&ドラマ感想]

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「沈まぬ太陽」を見ながら、後の人生20年を考える

20時間もあるドラマをじっくり見れたのは、自宅入院状態を終え、リハビリ期間であるからこそだった。これが映画製作中だったら絶対に無理。時間的なことだけでなく、僕は作品に没頭するので、魅力的な作品を見ると、そちらに入り込んで戻れなくなる。この時期で助かった。

人生を考える時期でもあった。この10年ほど映画製作が続き、他のことを考える余裕はなかった。が、気づくとあと2年で60歳になってしまう。80歳まで生きたとして、あと20年。アメリカ留学を終え、帰国してからすでに28年。それと同じだけの時間はもう残されていないということ。結局、映画一筋で、就職もせず、結婚もせず、子供もいない。金持ちにもなれなかった。

製作費をしっかり抜けば金も溜まるが、逆にギャラを削って映画に投入してしまう。赤字が出たら監督料で埋めるので、金が堪らないどころか、生活も安定しない。しかし、「沈むまぬ太陽」ではないが、目的は何なのかだ。航空会社の目的は安全運行。経費を削って儲けて安全性をないがしろにしてはいけない。映画作りで大切なのは観客が感動する映画を作ること。利益を削ってどうでもいい映画を作ることではない。

ドラマの中でも航空会社(日航がモデル)を食い物にする魑魅魍魎がウヨウヨしている。映画の世界も同じで、低予算の映画にでも入り込み小金を稼ごうとする奴。利権を奪おうとする者。少ない予算からさらに金を抜く輩が寄ってくる。映画や物語に対する愛なんて皆無。以前はそんな奴らを戦うことに多くのエネルギーを取られた。作品をよくする以前に魑魅魍魎を排除する戦いだった。

それゆえ主人公恩地が「会長室編」(ドラマでは第2部)で会社に巣食う連中と戦う姿を応援せずにはいられなかった。今では太田組にそんな輩が入って来ない体制になっている。集まる仲間は映画への愛がある。「いいものを作りたい!」と願う素晴らしいスタッフとキャストばかり。でも初期は本当に毎日が戦いだった。今でも外部には隙あらばという奴が時々いる。クズの集まりの組織と関わらねばならない時もある。

だから「沈まぬ太陽」を見るとマジになってしまう。そして、この先20年。自分は何をすればいいのか? あれこれ考えている。もちろん、やりたいことが何でもできる立場ではない。が、自分がやるべきことがあるはずだ。金や名誉のためでなくていい。それが何なのか? 考える機会である。まずは、沖縄の悲しみを伝える。沖縄戦の事実を全国に伝えたい。これはやらねばならないことだ。

特報(動画)=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI



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