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「戦争は突然始まる。でも、私とは関係ないと思っていた」ー沖縄戦を体験した女性の言葉から [戦争について]

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「戦争は突然始まる。でも、私とは関係ないと思っていた」ー沖縄戦を体験した女性の言葉から

カタギの後輩がいる。つまり映画ではない仕事をしている。真面目なサラリーマンだ。政治には関心がない。こういう。

「総理はよくやっていますよ。今の時代は難しいから誰がやってもうまく行きませんよ」

が、その総理のために日本がガタガタになっていることは気づかない。さらに一連の戦争法案も誤解している。

「集団的自衛権というのはアメリカとより仲良くなることで、敵国から攻撃を受けないという法案。問題ないですよ」

というので詳しく解説した。

「集団的自衛権」は同盟国(つまりアメリカ)が攻撃されたら、自国(つまり日本)が攻撃されていなくても、同盟国を攻撃した国を攻撃するという約束。ということはアメリカが戦争を始めたら日本は関係なくても参戦するということ。

「特定秘密保護法」はスパイに機密を奪われないようにする法案ではなく、政府が「あ、それヤバイから秘密ね」と決めると国民には知らせなくてもいいというもの。政治家たちに都合の悪いことを隠してもいい。戦争に向けて進むのに便利な法律。

他にもいくつかあるが、それらの先にあるのは何か? 日本が再び戦争できる国になったということだ。そう話すと後輩はこう言った。

「でも、9条があるから大丈夫。日本は戦争しませんよ」

その9条を変えるというのが、総理のいう「我が党の悲願である。改憲」なのだ。ま、9条を変えなくてもすでに戦争はできるのだけど、自衛隊を軍として憲法に銘記し、完全に戦争ができる国にしたいのだ。が、後輩が食い下がる。

「でも、でも、総理がー戦争するーとは言ってませんよね!」

呆れる。総理大臣自らが「日本は戦争します」と言わなければ、それが現実だと感じることができないのか? すでに武器輸出三原則も変更になり、日本は武器を売ることもできる。戦争ビジネスに参入だ。しかし、後輩の方が一般的であることを知る。「ドキュメンタリー沖縄戦」の取材で、戦争を体験した女性がこう言っていた。

「最初は戦争なんて私たちとは無関係。そう思っていたら突然に戦争が始まった。それでも関係ないと感じていて、アメリカの戦艦が来た時は見に行ったくらいです。やがて、米軍が上陸。自分たちが戦争に巻き込まれていることを知りました」

次に戦争が起こっても、多くが後輩のように「俺には関係ない」「戦争なんてするはずがない」と考え、砲弾が飛んできて初めて現実を知るのだろう。反対運動をすることもなく、気づいたら戦争。それが現実であること教えられた。そんな戦争体験者の話が詰まった「ドキュメンタリー沖縄戦」は秋に沖縄で完成披露試写会を準備中だ。



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