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「いつまでも悩んでいても始まらない。嫌なことは忘れて次のことを考えよう!」は間違っている?! [MyOpinion]

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「いつまでも悩んでいても始まらない。嫌なことは忘れて次のことを考えよう!」は間違っている?!(2018年6月の記事)

「内輪の恥をネットで晒すようなことを書くな!」

僕のFacebookの記事を読んだ先輩からそう怒られたことがある。

「愚痴を書くな」「恥を晒すな」「個人攻撃をするな」

などとよく言われた。が、それらは愚痴ではなく「反省」。恥を晒すのではなく「トラブルをいかに克服したか?」を綴っている。個人攻撃でもない。固有名詞をあげていないし、特定できる記述もない。その人がダメなやつだと指摘するのではなく、その背景にあるものを問題視しているのだ。先輩はいい人だが古風なタイプで、内輪の問題は外部に漏らすべきではない。という思いが強い。

「後輩がバカなことを書いている。注意してやらねば恥をかく」

という思いで連絡をくれたのだと思える。後輩思いではありがたいが、先に書いた通り愚痴や不満を書いているのではない。映画監督を目指す若い人が数多く、僕のFacebook記事を読んでくれている。その人たちに対して、華やかな映画界の部分だけを伝えていいのか? 

特に今は予算削減。信じられないような製作費で映画を作る会社が多い。その中で、どうやって質を落とさずに安く上げるか? 学生や一般の人の力を借りてがんばるか? その際の問題。プラスやマイナスをあげて分析。伝えることこそ、学校では教えてくれない勉強になりはしないか?

内輪の恥を晒すとか、個人攻撃と考えて、隠すことに意味があるのか? 問題が続発しているのに、いいことしか伝えないのは大本営発表であり、どこかの政権が行っていること。それでは新しい時代を乗り切ることはできない。問題や事件を正面から見据えて、その背景や原因を追求する。そして解決策を考えることこそが映画の仕事だけでなく、大切なことなのだ。そう先輩にも伝えたことがあるが...

「文句を言うな!」

と言われた。その先輩は悪い人ではない。お世話にもなったし、感謝感謝の方だ。でも、先輩の苦言を聞くたびに日本の企業や役所の隠蔽体質を思い出す。失敗や問題を隠すばかりで、反省をせず、前向きな発言だけしていては新しい時代を乗り切れない。もちろん、僕もいい年であり、価値観がどんどん古くなっている。偉そうなことは言えない。古い価値観はやがて時代に淘汰されるだろう。

「いつまでも悩んでいても始まらない。嫌なことは忘れて次のことを考えよう!」

とよく言っていた友人もいたが、過去に向き合うことなく、同じ失敗を繰り返していたことを思い出す。大切なのは前向きなだけでなく、失敗から学ぶこと。問題を分析すること。あの時、どうすべきだったか?を考えること。それは愚痴や不満ではない。それは次の仕事に生きて来る。

(2018年6月の記事)



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