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日本人は戦前からの価値観に縛られている。=そこからの脱却こそが新しい時代を生きる鍵! [MyOpinion]

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日本人は戦前からの価値観に縛られている。
=そこからの脱却こそが新しい時代を生きる鍵!

その昔、同級生が大学生だった頃(1980年代前半)アルバイトをしている友人たちを親の世代はこう言っていた。

「偉いわね。学生なのにアルバイトしているのね!」

だが、その多くは小遣い稼ぎであり、旅行のためのバイト。遊ぶ金を作っているのだ。それがなぜ「偉いわね!」になるのか? というのは親たちが大学生の頃は貧しく、授業料や生活を稼ぐためにアルバイトをしている人が多かったからだ。その記憶があるので、アルバイトをする学生は「偉い」「大変だ」と言う印象になる。

しかし、そんな親の世代は「学生の本分は勉強!」と言う思いがあり、机に向かって本を読む、図書館に通うと言うことが「偉い!」と言う発想であり、旅行に行く、スキーに行くと言うレジャーは「遊び」であり、快く思わない。と言うのも、当時、戦後を過ごした親世代は貧しく、遊ぶどころか食うことで精一杯。戦後復興のために大人たちは必死で働いた。また、戦時中の

「欲しがりません。勝つまでは」

と言う標語もあったように、物を欲しがる。遊ぶと言うのは不謹慎であり、身勝手という思いが戦後にも引き継がれ、戦争=>仕事に「大切」が移行している。だから、仕事に準じるアルバイトをすることはいいことであり「偉い」になる。

そんなことで日本人は「遊ぶ」はいけないこと。「仕事」はいいことという価値観が定着。長らく続いている。今でも父親が育児休暇を取れないのは、それが背景。「家族」より「仕事」が大事。個人より会社が大切なのだ。

「子供のために仕事を休むなんて、とんでもない!」

そんな戦後からの価値観が今も生きている。育児休暇どころか、有給を取るのも憚られるという会社員もいる。対してアメリカでは、会社よりも家庭、組織よりも個人が優先される。もともと終身雇用なんてなく、より高いサラリーがもらえる会社に変わって行くのがアメリカのビジネスマンだ。夏とクリスマスには1週間以上のバケーションを取り、家族と過ごす。比べると、

「アメリカ人は遊び、楽しみ、家族と過ごすために働く」

「日本人はしっかり働いた後に、次の仕事のために休養する」

日米を比較するとそう感じる。日本人の価値観は戦前の軍国主義からの影響なのだ。だが、戦争を知らない子供たち(僕らの世代も!)は少しずつ、そんな価値観から離れて来ている。

有給は取りにくいが、会社より家族。仕事より趣味を大切にする。それを上の世代は「最近の若い者は!」というが、それが時代の推移なのだ。そして、いつまでも古い日本の価値観に縛られていると、日本は滅びていく。そもそも、

「なぜ、国や会社のために滅私奉公せねばならない?」

と気づく。バブル以前、終身雇用の時代ならまだ分かる。が、先日、トヨタ自動車の社長が「もう、終身雇用は続けられない」と発言。会社は社員の面倒を一生は見れないと宣言した訳だ。政府も年金が払えないことをバラしてしまった。

国や会社に尽くしても、この現実。古い価値観を捨て、新しい価値観を見つけること大事だ。でも、染み付いた古い価値観はなかなか抜けない。



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