なぜ日本人は目の前にある絶対的な危機に気づかないのか?(後)=その原因とは何か? [MyOpinion]
なぜ日本人は目の前にある絶対的な危機に気づかないのか?(後)=その原因とは何か?
バブル時代以前は経済が良好だった。政治家が無能でも日本は発展した。でも、今は違う。日本はすでに後進国。三流国に陥っている。経済的にもアジアの国々にどんどん抜かれている。貧困国だ。
にも関わらず政府は今も経済大国気分で各国に膨大な支援金をバラ撒き続けている。「その金を国内で使えよ!」と言いたくなるほど日本は厳しい状態。餓死する親子、食事ができない子供たち、過労死するまでブラック企業で働くサラリーマン。正社員に慣れない派遣労働者。払えない年金。原発事故の収束のために数兆円? そんな状態で金をバラ撒いていていいの?
さらには不良品の戦闘機を爆買い。思いやり予算で莫大な費用をかけてアメリカさんのために基地を作る。そして日本を戦争ができる国にして、何でも「それは秘密です!」と言える秘密保護法まで採決してしまった。そして総理と親しい人たち、大企業ばかりが優遇される政策。犯罪を犯しても総理と友達なら無罪。公文書を改ざんしても栄転。
日本は破滅に向かって進んでいる。腐敗し、崩れ去る手前まで来ている。そんな時代に「投票したい党がない」「どうせ自民が勝つので投票しても無駄」と言うのは、どう言う感覚なのだろう? その心は? 「そこまで酷いことになっている」と感じていない。あるいは、ある程度は知っているが、
「だからと言ってた俺には何もできない。それが世の中だよ」
と思っているのだろう。さらに言えばリアリティがない。「日本が戦争なんてする訳ない」「だって9条があるし!」「70年も戦争してないし」「安倍さんは問題多いけど、そこまではしないよ」と思っている人たちも多い。
投票に行かない人たちの心理はこんな感じだろう。今の日本をしっかりと見つめ、情報をしっかりとキャッチしている人からすると「バカすぎる!」「目の前が見えていない」としか思えない。その通りだ。僕も経験があるが、映画製作で事件が起きることを察知。事前に止めようとプロデュサーに伝える。
「監督。心配し過ぎじゃないの? 大丈夫だよ」
そう言われることが多い。が、実際、事件が起き大変なことになる。プロデュサーが無能で無神経なのでなく、多くの日本人が危機意識を失っていると言うことなのだろう。その背景にあるもの。それこそが、書きたかったテーマだ。「考える力」を失っている。「考える力」が育てられているないと言うことなのだ。その話を次回にしたい。
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