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「123便墜落事件」特集番組に感じる違和感と疑問(上) [日航123便撃墜事件]

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「123便墜落事件」NHKの番組に感じる違和感と疑問(上)

先日録画で見たNHKスペシャルの「123便」ー普通に見ているとよく取材したドキュメンタリーになっているが、僕自身がドキュメンタリーの仕事もするので、あれこれ疑問が残った。何より番組が掲げた「機体の発見が事故後16時間かかったという理由」が変だ。

①「目撃情報が警察上層部に上がらなかった」

②「自衛隊ヘリのパイロットの勘違い」

③「警察上層部の思い込み」

警察や自衛隊がそんなに間抜けか?と思えてしまう。いくら今から34年前の1985年とは言え、そんな素人のようなミスを起こすだろうか?という疑問。あの頃の警察は今以上に優秀で犯罪解決率が90%近かったはずだ。

(詳しくは先のブログをご覧ください=>https://okinawa2017.blog.so-net.ne.jp/2019-04-13

また、123便事故ではいろんな噂や情報が飛び交っている。もちろん荒唐無稽なものもあるが、乗客の1人が撮影した写真。これは週刊誌等でも紹介された確かなもの。飛行機の窓から外を写した写真にオレンジ色の物体が写っているというもの。番組では一切触れていない。

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番組冒頭で「NHKが総力をあげて取材」と銘打ち。多くの証拠品を並べたものを映し出し紹介していたにも関わらず、引っかかるものが多かった。その後、元日航のCAの青山透子さんが書いた「日航123便墜落の真実」を読んだ。そこに書かれてあったことと比較してみる。

NHKスペシャルの問題点①「目撃情報が警察上層部に上がらなかった」

目撃者にはインタビュー。明快に事故現場を指摘している。警察に電話したが、その情報が上にあげられなかったという。(が、その理由は番組で検証されていない)番組では「目撃者はこの人1人だけ!」とは言わないが、目撃者は数多くいたという表現はない。むしろ、墜落を見た貴重な存在。

「わーさすがNHK。よく目撃者を探し出したな」

という印象を受ける。ところが青山さんの本を読むと、墜落現場近くの上野村では数多くの人が墜落を目撃しており、多くが警察だけでなく、テレビ局にも電話したと書かれている。さらに、NHKにも電話「ありがとうございますと返事された」という証言まで載っている。

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なぜ、NHKは番組でそれを取り上げなかったのか? 個人で取材する青山さんに対して、巨大組織で動くNHKがそれらの証言を探し当てられない訳がない。そして

「警察に電話したが、その情報は上に上がらなかった」

と番組で伝えるなら、NHKも同じではないか? その時の電話情報をなぜ、有効に活用することができなかったのか? その検証をなぜしないのか? 

ただ、他の局や警察も同じだ。上野村の人たち何人もが電話しているのに、墜落現場は別の場所だと報道し、16時間も現場への到着が遅れたのである。つまり、番組で結論づけた「目撃情報が警察上層部に上がらなかった」は警察だけでなく、全マスコミでも情報が上に上がらなかったということなのだ。

となると、①に関して「当時の警察は間抜けだったのかな?」と思えたが「全マスコミも間抜けだったのか?」となる。でも、それは有り得ないだろう。たった1本の電話が忘れられた。上に上がらなかったならまだ分かるが、多くの電話連絡が全て無視された。上に報告されなかったというのは不自然。

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こうなると別の考え方をした方が納得を行く。何らかの理由で本当の墜落地点を報道することができなかった。あるいは別の場所が墜落地点であるという、ある筋からの情報が来ており、それを信じて上野村からの情報は全て間違いであると断定した。その2つが考えられる。

では、ある筋とはどこか? まず思い浮かぶのは警察だ。しかし、その警察も間違った現場を捜索し、見つかりませんとの連絡を何度も上に上げている。

「でも、取り合ってもらえなかった」

と現場警官の証言をNHKスペシャルでも伝えている。さらに、上野村では

「一晩中、墜落地点の上をヘリコプターが飛んでいて、サーチライを当てたりしていた」

との目撃情報が多数あることを青山さんの本は伝えている。そこから考えると、警察では上層部に情報が上がらなかったのではなく、上がっても受け止めなかった。なぜなら、本当の墜落地点を特定し発表することができなかったのではないか?と思えてくる。その理由は何か?

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「行方不明」と報道している間に墜落現場の上空を飛んでいた多くのヘリの存在がある。自衛隊が到着するのは16時間後。何かの作業をしていた。何をしていたのか? 実はその作業を秘密裏に進めるために、本当の墜落場所を報道するのを止めていたのではないか?と思えてくる。

NHKスペシャルでは「上野村から多数の目撃者が本当に墜落現場を警察、マスコミに電話した。NHKにも連絡した」ということを完全に無視。1人だけが警察に電話したという事実だけを紹介しているだけだ。そして、なぜ、上層部に情報が上がらなかったのか?の検証はしていない。さらに自局でも同じ連絡があったことにも触れていない。

上野村の住人が目撃した深夜のヘリコプターのこともNHKは全く触れていない。天下のNHKがその目撃者を発見できなかったのか? そんなことは有り得ない。今でもその村に行き聞き込みをすれば聞ける話だろう。では、そもそも、目撃者なんていない? 青山さんの創作? そうも思えない。というのは決定的な物証が存在する。(つづく)


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