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日本に黒幕や秘密組織は存在するのか?=蔵王与平のような人物は実在するのか? [事件探求]

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日本に黒幕や秘密組織は存在するのか?=蔵王与平のような人物は実在するのか?

中学時代に読んだ劇画。「愛と誠」「男組」少し後になるが「スケバン刑事」に共通して登場するのは日本を動かす黒幕。「愛と誠」では蔵王与平。「男組」(原作は「美味しんぼ」の雁屋哲!)は影の総理。主人公・流全次郎の宿敵である神竜剛次のさらに上の存在だ。

そして「スケバン刑事」では信楽老(テレビ版でも登場。漫画版は笹川良一を意識している描写)子供心に考えた。裏で日本を支配する存在。秘密組織を束ね、政府や警察も押さえ込んでしまう。

「現実にこんな黒幕や組織は存在するのか? それとも漫画の世界だけの話か?」

その後、シナリオを書くようになり、ある企業が秘密裏に兵器開発をしており、その黒幕が政府高官という物語を書いたら、報道関係で働くある人から、

「日本でそんなことはできない。企業だと派閥があり、隠れて兵器なんか作ると、必ずライバルが暴露して潰そうとするんだよ」

漫画編集をする知人からも、似たようなことを言われた。

「70年代の劇画のような設定はもう通用しない。リアリティがないんだよ」

日本にはやはり黒幕や謎の組織なんて存在しないのだな?と思えたが、報道や編集の人たちの想像力は貧しく、現実を知らなかったことが分かる。その後にオウム事件。企業ではないが、宗教団体が武装して国家転覆を図ったのだ。僕の書いたシナリオに以上に劇画のようだ。そして原発事故。そこから裏の世界が見えてきた。

何よりも電力会社。いち企業があれだけの力を持ち、政治、マスコミを操っていたこと。全く知らなかった。謎の秘密組織ではなく表では誰もが知る企業だが、裏でとんでもないことをし、数々の不祥事や事件を隠蔽していたのである。(今も!)

(この辺は「朝日のあたる家」でも描いたし、監督日記にも書いてある。原発関係の書籍でも、電力会社のこと暴かれている)

そして今回の「ドキュメンタリー沖縄戦」を作るにあたり、戦後史を勉強したが、黒幕とも言える存在もやはりいること痛感した。これはすでに知られていることだが、岸信介は戦後、A級戦犯として逮捕。投獄されていた。ところが他の戦犯のように処刑されず、自由の身となり、その後、総理にまで登りつめる。

何があったか? 彼が中国で略奪した財宝をアメリカに差し出し、CIAのエージェントになることを承諾。その後、多額の資金提供を受け政党を作る。それが自民党だ。その岸信介の孫が現総理。そしてCIAから同じく多額の資金を受けて創業したテレビ局もある。それが日本テレビ。

その局は今も政府を支持し、庇い、応援する姿勢があるのは、創業当初からの使命を全うしているということなのだ。まさに「愛と誠」や「男組」の黒幕を彷彿とする劇画チックなものだが、それが現実なのである。

(孫崎尊の著書「戦後史の正体」矢部宏治の「知ってはいけない」に詳しい)

要は黒幕中の黒幕はアメリカ。岸信介総理がアメリに都合のいい日米安保を結んだのも、アメリカから指令を受けてだ。当時結ばれたのが日米地位協定。これは日本のどこにでも米軍基地を作っていいというもの。

沖縄で小学校の上を平気でオスプレイが飛び回るのも、その協定があるから。アメリカ本土では禁止されている。では、アメリカが悪の帝国であるか?というと、少し違って、そのアメリカを利用して金儲けする日本人と団体が存在する。

それこそが辺野古問題の背景となるのだが、その辺はまた別の機会に紹介する。日本に黒幕は存在する。法律や警察を押さえ込み、事件を揉み消す組織も実在する。「陰謀論だ」とすぐに言いだす人は、うまく利用されているのだろうなあ。まずは矢部さん。孫崎さんの本を読んでほしい。


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