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沖縄戦ドキュメンタリー。M A③ー音の演出とは何か? [編集作業]

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沖縄戦ドキュメンタリー。M A③ー音の演出とは何か?



ドキュメンタリーというと事実を伝えるものなので演出をしてはいけないと思う人がいるかもしれない。歴史等のを脚色するのは当然、いけない。でも、作品を演出することは大事。それができていないドキュメンタリーが多いので、退屈なものになるのではないか?と考える。

演出のセンスも大事。なかなか、いい例が見つからないので説明しづらいが、例えば、無音の演出がある。無音というのは映像は流れているが、音がない状態。テレビでは10秒だったか以上音がないと放送事故と思われるので、やってはいけない決まりがある。

が、10秒と言わないまでも、3秒でも5秒でも無音の映像を入れると、衝撃音や音楽を入れる以上にハッとして、その絵を強調することができる。安易なのは「ドーーン」という効果音を入れること。その同じ効果を音を入れないことで見せることもできる。でも、下手なやり方をすると「あれ? 音でないの」と思われる。

また、音楽を流すシーンでも、そのシーンの頭から流すのではなく、数秒後に流す。あるきっかけで流す。そのタイミングこそがセンス。

それらを決めるのが演出なのだ。その辺がドキュメンタリーではイマイチなことが多い。どうしてもディレクターがおじさんで、センスがない人だからかもしれないが。いや、ドキュメンタリーでなくても、劇映画でもセンスのない監督が日本は多い。とは言え、昔ほどではないのは若手がどんどん出てきたからだろう。ということは、次は僕らがその「センスのないオジさん監督」と呼ばれることになるのだろう。

とか考えながら、作業。MAはセンスと感覚だ。「これが正解!」というものはない。が、音楽が流れるのが1秒遅れると「あー違う」と思われることもある。1秒早ければ泣けるが、遅いとダメというのが演出だ。これが劇映画もドキュメンタリーも同じ。その辺を毎回、注意する。歴史や事実を伝えるだけがドキュメンタリーではない。

そんな意味で、僕は劇映画の時は「ドキュメンタリー」タッチの演出を、ドキュメンタリーの時はドラマの演出を持ち込む。そうするとドラマなのにドキュメンタリーを見ているようなリアリティを感じる。ドキュメンタリーは客観的に見てしまいがちなのに、感情移入して、ドラマのような感動を感じたりさせることができる。

さて、「沖縄戦ー知られざる悲しみの記憶」どのような作品になり、どのように観客に感じてもらえるのか? でも、まだ、完成はしていない。通常はMAで完成なのだが....その辺は次回報告。


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