沖縄戦の編集。いよいよ最後の週ー思い出すのはバカなPが編集室に来た時のこと。 [編集作業]
沖縄戦の編集。いよいよ最後の週ー思い出すのはバカなPが編集室に来た時のこと。
作業は28日できっかり終わる訳ではなく、MAの前日まで作業は続ける。目安として28日としただけで、その日に完成というわけではない。できた!と思っても、数日後に見直すと、あーーということもある。毎日、編集していると気づかぬ問題点もある。その世界に入り込んでしまし客観的な視点をなくすこともある。そんな部分は時間が経たないと気づかない。あとで、大直しというのもある。
編集作業はかなり出来てきたので、本日からは各カットをチェック。カットの入れ替えを行う。当初はまず進めることが大事なので、「海」の映像でも、とりあえず見つけた海を入れて置いたりする。が、全体が出来上がってくると、もっと「広い海」がいいかな?とか、「曇り空の海がいいな!」とか、見えてくるので、それを探す。
膨大な映像があるので、そこから「海」一つを探すだけでも30分、1時間ということがある。なので初期段階では「とりあえずの海」にしておく。なのに、昔はPが途中で映像を見たがって、「この海、違うんじゃないの〜?」とか言い出すのでムカつく。
「後で入れ替えるの!」
というと、冷笑して「本当は気づいてなかったんだろ? 俺が言わないと気づかなかったくせに...」という得意顔。だが、それを替えるだけで1時間かけるなら、作業を少しでも進めた方がいい。その方が全体像が早く見えるし、締め切りまでの段取りも分かる。編集をしたことのない人はそれが分からない。今、ある映像が全てだと思い込む。
「まだ、途中ですよ」
といっても、分からない。
「テロップ入れないの? これじゃ分からないだろ?」
とか口を出す。テロップは最後!! そんなことも分からない。分からないのだから、「テロップはどうするんです?」と聞けばいいのに「入れないと分からないだろ?」とこちらが忘れているかのような言い方をするのでまた腹が立つ。
そんな輩を相手に「これはこうなる。後でこうする」と説明するだけでも時間を取られ、ムカつくだけ。結局、その日は集中できず作業中止ということになる。バカに時間を取られただけ。Pが邪魔しに来たようなものだ。その種の連中は「自分が無知。不勉強であることに気づかず。順番を無視して先の作業ができてないというようなことを言いがち。編集段階で
「色がおかしいんだよなあ〜」
とかよく言う奴がいるが、それは最後の最後にカラコレという作業がある。そんなことも知らずに
「この色。鮮明じゃないなあ。安物のカメラ使っだろう? 撮り直したら?」
とか言い出す。説明すると
「先に言ってくれないと分からないじゃないか?」
とくる。こちらは彼がどこまで無知か?は分からない。知らないなら教えてもらうという態度で来い!
と結局、激怒して、数日間は作業が手に着かずということもあった。pというのは無知な奴が多く、編集に関しては特に不勉強なことが多く、問題を起こす。だから、見せない。見せると問題が起こる。そんなことを思い出しながら、カットの入れ替えをする。
たった1つの「海」という映像でも、8回ほど沖縄に行っているので、その時のいつの海というのを記憶で辿る。膨大な量なので、覚えていないものもある。映像を1から見直して探すこともある。そうなると、1時間では見つからない。2時間、3時間見て、最後の1巻にいい海!があったりする。たった5秒ほどの映像を探すだけで、そんな苦労がある。
昔はディゾルブは本編集でしかできなかったが、ノンリニア編集が普及。FINAL CUTを使うようになってからは、編集作業中にできるのでありがたい。そんなディゾルブの直しも現在、行っている。2秒のダブりか、3秒か? 1秒の差で印象が変わる。
それを編集続行中にやると、リズムが崩れる。とりあえずは進めて、細部はあとというのが基本。まあ、Pというのはそんな時に「細部ができてませんね?」と言い出したりするので、殴りたくなる。
あと、これまでは短くすることを頭に置いてやってきた。僕の劇映画はいつも2時間超えだが、ドキュメントは2時間以内にしたいと思った。1度、2時間10分まで縮めたが、これ以上無理?だが、そこからさらに作業して今は2時間内。でも、今度は短くしすぎた感がある。短くても説明不足はダメ。ということで、そこも直していく。
コメント 0