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戦場にいる気持ちになること? [2018]


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ー戦場にいる気持ちになること?

このところ朝から夜中まで沖縄戦、及び太平洋戦争浸けになっている。映画、ドラマ、ドキュメンタリー、文献、写真と、いろんなものを見たり、読んだり。

知識を詰め込むのではなく、当時の戦場にいるような体験をすることが大事なのだ。痛み、苦しみ、不安、憤り、憤慨、絶望、それを感じるためには、戦場にいることをイメージできないといけない。その意味で映画「沖縄決戦」(日本軍側からの視点)ドラマ「ザ・パシフィック」(米軍からの視点)それぞれから描かれた映像作品を見たことは大きかった。

さらに、大田元知事の書いた「これが沖縄戦だ」は非常に詳しく、時間の経緯、戦闘の状況が伝わって来る。が、やはり、複数の視点を確認しないと、より正確なところが分からない。以前、途中まで読みかけて中断したままの本。最後は摩文仁の丘 にある陸軍豪で自決した牛島中将と共に行動したが、生き残った八原高級参謀が書いた「沖縄戦」も読まねばと思っている。

1つの事実も、見る人によって解釈が変わる。1人の発言だけ聞いて、それが事実だと思うのはとても危険。まさに原発事故時にテレビで解説していた御用学者の言葉と同じ。自分たちに都合のいい。スポンサーに迷惑をかけないコメントをしているだけなのだから。

また、その人がどんなに正義感があり、真面目でも、勘違いが間違いということもある。複数の視点が大切。その意味でクリント・イーストウッドは以前に興味深い試しみをしている。硫黄島の戦闘を日米両方から映画にしているのだ。それが「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙だ。これまでの戦争映画の多くは片側からしか描かれていない。

敵国は悪。我が軍は正義。特に昔のアメリカ映画はそれだった。対して日本映画では「我らこそが犠牲者」という形が多かった。もともと日本が始めた戦争じゃないか?と思うのだけど、そこを描いた作品は多くない。両国がそれぞれに「俺たちが正義だ。侵略者を倒す」「我らは被害者。こんな酷いことがあった」と主張していた。

が、近年、スタイルは変わって来て両者の悲しみを描く映画が増えた。「ザ・パシフィック」でも、日本兵憎しばかりではなく、残虐なアメリカ兵も描かれ、民間の子供や女性まで銃殺する描写がある。でも、それが戦争だ。正義なんて存在しない。日本は「アジアの解放」といいながら、資源獲得が本当の目的だったし、アメリカも戦争をしたくて、日本を焚き付けたと近年は言われている。

そして、どちらの国も戦争をすることで大儲けした人が存在する。そんな中で結局、多くの兵士が死んで行った。アメリカ人も数多く、沖縄で亡くなっている。もちろん、日本人はその何倍もの犠牲者がいる。そんな戦争というものを、どうすれば実感できるか? 伝えることができるか? まずは自身がイメージできるようになること。

でも、そんな勉強がもう1ヶ月も続いており、気持ちは暗くなり、塞ぎ込んでしまう。そんな戦いがまだまだ続く。時間もないので、土日は休みとは行かない。人に会うと現実に戻ってしまうので、力石徹のように部屋に籠って、沖縄戦の資料を読み続ける。



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